受験生にとって英作文というのは勉強における最難関の一つだと思います。なるべく早く対策をした方が良いと分かっていて、いざ勉強してみると何も書けないとか、全く文になっていないなんてことも多いと思います。
高校生が英作文対策をどのようにしたらいいのかを紹介していきます。
Contents
結論
高校2年までに単語と英文法をしっかりと理解して暗記
高校3年では実際に書く、パターン別の学習
高校2年生までに必ずすべき英語の勉強
英語の勉強における最優先事項は英単語と英文法を覚えることです。
この2つを理解して、覚えていないと英作文に限らず、長文読解、リスニング問題も出来ません。
単語をある程度覚えたら文脈から推測するなどという人がいますが、それは限定的な状況でのみ使える技術なので積極的に頼るものではありません。
文章の正確な理解のためには、推測能力を向上させるよりも単語力を向上させた方が近道です。
英単語の勉強方法
上記の記事でも紹介していますが、英単語は短期間のうちにたくさん覚えるようにしましょう。1日10個覚えて、次の日に10個覚えてというのでは2000個覚えるのに200日かかります。また、200日目に最初の10個を覚えているかというと甚だ疑問です。
忘れることを前提としてたくさん回数を繰り返して覚えるという方法を選択してください。
英文法の勉強方法
英文法・語法攻略の鉄板参考書「ネクステージ」の使い方を徹底解説!
こちらも上記の記事で紹介しています。
重要なのは、短期間の内に繰り返すことで理解し、覚えるということです。
この様な文法問題を解く際に重要なのは、自分がその選択肢を選ぶ理由を知ることです。ここを曖昧なまま感覚だけで選んで正解を積み重ねると、少し問題が難しくなった時や英作文の時にどの様な文法、構文を使うべきなのか分からなく点がとれなくなります。
何となく選んだ選択肢に関しては、その文法事項をしっかりと復習をして理解して覚えることが大事です。
高校3年生で実際に英作文を書く
英作文の勉強開始は高校3年からでいいとは書きましたが、英語の勉強を高校3年から始めて良いというわけではありません。
高校2年までに英単語や文法などの基礎を作り、それらを基礎として実際に英作文の練習をしていくという流れになります。
英作文の練習のためには、以下の記事を参考にしてください。
大学受験のテクニック:語数別自由英作文対策~50語以下の場合
英作文添削の落とし穴
自分で文を作るという問題の時には添削を受けるというのがお決まりの勉強方法ではあります。この添削ですが、やり方によってはただ時間を浪費するだけの結果になります。
【英作文を解く→添削→添削内容の確認→復習→解き直し】というのが大雑把な添削を使う勉強方法の流れです。
大前提として英単語と英文法は理解、暗記している
この流れの前提として、基本的な英単語と英文法は理解、暗記している必要があります。
単語も知らない、文法も知らないのに、英作文対策をする必要があるから、問題を解いたとします。その答案を添削してもらうとなると、添削する側は支離滅裂で英文になっていないものを添削することになります。
ミスがあるという文ではなく、ミスしかない文は添削のしようがありません。そのため、まずはしっかりと英単語と英文法を理解、暗記しましょう。
英作文を解く
問題を読んでどの単語、文法を使うべきか分からない時は辞書や文法書を使うべきです。練習段階では分からないことは調べても構いませんが、調べすぎて時間を徒に浪費するのは避けましょう。
翻訳者が翻訳をする時に、分からない単語、表現に出くわすと辞書や文法書を確認します。両者の発音が下手だったり独特だったりして、単語が分からない場合スマホで調べて見せたりもします。
分からないものを自分が使える表現でなんとか工夫することは大事ですが、過剰に時間をかけるのは避け、調べて書いてしまいましょう。本番までに間に合うことが大事です。
もう一つ非常に重要なことは、問題文の解釈です。
何となく日本語で書かれているから、それを何となく理解して書くことが出来ます。ですが、英語と日本語では言葉を補う必要がある場合があります。
また、主語、目的語が不明確な問題文もあり、前後から意味を確定させてからでないと文が成立しないという場合もあります。
その様な問題の場合に、一度問題文を自分が理解出来る文に和訳する必要があります。このステップを踏むことで問題文に対する理解が深まりますし、英文も書きやすくなります。
英作文を書いた後は、必ず見直しをしてください。
英作文のミスとして非常に多いのは、問題文の要求を理解していない、スペルミス、時制の不一致、三単現のsの抜け、冠詞ミスなどです。
これらは自分で見直しをすることによって防ぐことが出来るミスです。
スペルミス以降の事柄については、英文法の勉強をしていく中で修正可能な部分です。ですが、問題の要求を理解していないというのは、英語云々という話ではなくそもそも国語力が無いということです。
例えば、「グラフを読み大きな変化を2つ記述せよ」という問題で、変化の理由が求められていないのに変化の理由を書いたり、唐突に賛成反対を記述し始めたりなどはよくある解答です。
また、大きな変化の記述が求められているのに、些末変化ばかりを書いたりなどということもあります。
ある程度自分で防ぐことが出来るミスを減らしてから添削してもらわないと、英文が赤字だらけになり読む気をなくすと思います。
添削内容の確認
添削されたものが返ってきたら、必ず内容を確認しましょう。
点数だけを確認して、ミスが多いな、次頑張ろうでは点数は上がりません。
ミスの内容を確認してミスの性質を知りましょう。
今のレベルでも防ぐことが出来るのか、構成に関することなのか、単語、文法に関することなのかなどを知る必要があります。
その添削内容に応じて、修正版の解答を作成してください。
この修正版の解答を作成するというのが大事です。これをやらないと、自分の答案の正しいものが分かりません。
添削内容の復習
修正版の解答の作成も復習にあたるのですが、この修正版の解答を確認してその解答を自分のものとする必要があります。
自分では書かない様な表現もあるでしょうが、それは自分が知っている単語や文法の組み合わせから出来るものなのか、出来ないなら他の表現が可能かどうかを確認してください。
また、問題のパターン的に今の自分が出来なくても、覚えるべきものなのかを確認する必要があります。解答パターンとして、覚えておくべきものは確実に覚えてください。
特に志望校が決まっていて、出題パターンが固定的であるなら、その解答パターンを覚えることで問題が解きやすくなります。
問題の解き直し
一定期間空いたら再度問題を解き直してください。
1週間、1か月など短いスパンと長いスパンで分けて解き直しをする必要があります。
復習したことを短期的には出来るようになるかもしれませんが、長期的には出来ていないかもしれません。
まとめ
高校2年までに単語と英文法をしっかりと理解して暗記
高校3年では実際に書く、パターン別の学習
上記の2つが非常に重要となります。英作文を書くだけの基礎があるなら、実際に書いて練習、問題のパターン別に練習をしていくことが大事です。