本番の試験で使っても良い?
仕事柄、答案の英語部分を筆記体で書く受験生が1割位いるなと感じます。その筆記体の答案を見て、思うことをいくつかまとめようと思います。
特に筆記体を使用してはいけないという但し書きが無い限りは、筆記体を使用することに問題はありません。使っても良いのですが、文字が丁寧である必要があります。
使うべきかどうか?
正直、私が筆記体の答案を見た限りでは使わない方が良い人が9割です。可能であれば、ブロック体で書く方が、添削者、採点者が答案を読む場合に誤解が少ないと言えます。
筆記体の何が問題点か?
パワーアップされた雑な文字
英語に限らず日本語でも文字の丁寧さは個人差があります。ブロック体ですら、癖字でミスと判断せざるを得ない場合があります。
基本的に雑な文字を筆記体で書くと、更に雑になります。そうなると、本人が意図した文字と採点者側が理解した文字が著しくずれる場合があります。その結果、誤字として不要な失点となってしまいます。
筆記体の利点は何か?
勿論筆記体の利点として、素早く文字を書けるというのがあります。そのため、一分一秒を争うような試験では筆記体を使用するというのは十分に理解できます。
しかしながら、上記でも述べましたように、雑な文字は誤字と見なされ、失点の原因となります。
そのため、筆記体を生かすのは、自分用のメモというのが無難です。
筆記体をどこで見るか?
現状、コンピューター上でタイプした文字を見ることが多いので、なかなか文章全文を筆記体で書かれたものを見る機会は少ないです。見るとしたら、看板、メニュー、本のタイトル、手書きの手紙などで使われます。
全く使われてないというわけではありませんから、最低限度読める必要はありますが、何が何でも筆記体とする必要はありません。
また、自分で筆記体を書くことが多いかと言われれば、正直余程手書きでの筆記体にこだわりが無い限り、なかなか書くことは無いだろうと思います。
まとめ
本番の試験で筆記体を使っても良いのですが、癖字が強い場合は誤字と判断されるリスクが非常に高くなります。そのため、文字が雑な人は、筆記体を使わない方が良いと言えます。
筆記体は言うに及ばす日本語ですから、自分が書いた文字と採点者が読んだ文字にずれが生じることがありますので、筆記体で書くことを避けた方が無難だと言えます。