今回は間違いやすい英語表現の説明をしていきます。someとanyというと複数名詞に付いて「いくつのかの~」と覚えている人も多いのではないでしょうか。
それは間違いではないのですが、複数名詞以外にも付いて別の意味になるということを説明します。
Contents
someとanyの4パターン
some+複数形、不可算名詞
some+単数形
any+複数形、不可算名詞
any+単数形
someとanyの使い方は上記の様に4パターンに区分けされます。これらが、更に肯定文かどうかで使われ方が変わります。
some+複数形、不可算名詞
There is some bread on the table. そのテーブルの上に(いくらか)パンがある。
Can we borrow some pens? ペンを何本か借りても良いですか。
上記の例の様に、ある程度の量やある程度の数があることを示します。そのため、日本語訳をすると非常に不自然な文になることもあります。
someは基本的に肯定文で使います。ですが、Yesという答えが想定される場合、疑問文でも使います。
some+数、時間
He retired some years ago. 彼は何年も前に退職した。
It took some time to learn English. 英語を習得するのにかなりの時間がかかった。
複数形、不可算名詞であって、数や時間の場合、かなりのという数や量が多いことを示します。
some+単数形
There must be some way of lifting this stone. この石を持ち上げる何らかの方法があるに違いない。
Some boy won that game. とある少年がその試合に勝った。
上記の例の様に、 なんらかの、とあるなどの意味になります。
「for some reason:何らかの理由で」は覚えておくと便利です。
any+複数形、不可算名詞
Did you have any pens? ペンをもっていましたか?
He did not have any pens. 彼はペンを1本も持っていなかった。
If there is any milk left, you can drink it. 牛乳が残っているなら、飲んでも良いですよ。
上記の例の様に、「any+複数形、不可算名詞」は疑問文、否定文、条件節で使われます。
疑問文、条件節→あるものが少しでもあるかどうかを質問したり、条件とすることになります。
否定文→少しも~ないとなります。
any+単数形(可算名詞単数、不可算名詞)
Call me for any information about the book. その本についてどんな情報でも必要であれば僕に電話してください。
Any child who hands in his homework will be punished. どんな生徒でも宿題を提出しなければ罰されることになります。
上記の例の様に、「any+単数形」は肯定文で使われます。そして、その意味はどんな~でもとなります。3つ以上のものや人について、「どれも」という意味になります。
まとめ
some+複数形、不可算名詞、some+単数形、any+複数形、不可算名詞、any+単数形とまずはこの4パターンをおさえましょう。そこから、上記で説明した細かい部分も理解していく必要があります。
英文を単に読むだけなら、あまり細かい理解をせずとも何となく読めてしまうこともあるのですが、英作文や和訳で細かい部分を求められると大きく間違えてしまうこともあります。1つ1つ覚えていきましょう。