暗記は、受験勉強において決して欠かすことができないものです。
そして暗記の中でも、一番ボリュームのある暗記は英単語の暗記です。
たくさんある市販の英単語帳では、大学受験の基礎レベルを中学レベル+2000単語として定義しています。
ここでは、大学受験のスタートダッシュを切るため基礎レベルである2000単語を1ヶ月でマスターする方法を紹介していきます。
基本的な作戦
単語を2000個覚えるといっても、他の勉強をやめてしまうわけには行きません。
そのため、1ヶ月30日の内、使えるのは25日間かつ毎日2時間程度の勉強時間におさめるものとします。
使えるのは25日間として、更に最後は復習の潰し込みが必要(5日程)ですから、実質的に20日間が暗記に充てられる時間です。
20×2=40時間の中でいかに効率的に暗記をするかが勝負です。
フェーズ分類
暗記をする日数や時間が決まりましたので、暗記のフェーズを分類していきます。
第1フェーズは初読、第2フェーズはチェック、最終フェーズは徹底暗記の3つのフェーズが良いでしょう。
第1フェーズ=初読
まず第1フェーズでは、徹底的に単語帳を読むことになります。
ここでやってしまいがちなミスとしては、1日10単語などときめて読むことです。
この様な少ない数字を設定するのは失敗の原因です。
理由は非常にシンプルです。1日10単語では、単語帳を1周するのに200日もかかってしまいます。これでは最初の10単語を途中で忘れてしまい非常に効率が悪いです。
少ない語数を確実に覚えてから着実に次に進むというと聞こえはいいですが、人間は基本的に忘れる生き物です。
そのため、単語と出会う回数を単純に増やして覚えるという形にする必要があります。
まずは1日500単語程度に触れて1〜2周程度単語帳全体を眺める様な方法をとってください。本当に読めているが不安な方は音読して読み進めることをお勧めします。この作業で5〜7日を使いましょう。
第2フェーズ=チェック
第2フェーズでは、ひたすら繰り返しチェックを行います。
単語を見て意味が分ければ丸をつけるなど、チェックを繰り返します。
ここで大切なのは、チェック時に何回目に正解できたかです。
1回目なら①、2回目なら②など番号を振っておくと便利です。
繰り返す際は間違えた単語だけを繰り返すことで、10時間(5日間)程度で一通り終えられますから、それを2回、合計10日間を使ってすべての単語を2回正解している段階に持っていきます。
最終フェーズ=徹底暗記
最後、第3フェーズでは、チェック時につけた番号が大きいものから徹底的に暗記しています。
徹底的に暗記する場合は同じ単語を、時間を分けて1日5回程度みて、音読してください。
このとき暗記するのは比較的番号が大きく苦手意識の高いもの(④や⑤など。)に取り組みますが、そのボーダーラインは個人によって異なります。
イメージ的には2000個の単語の内、100〜300個にあたる0.5〜1.5%くらいが一度に暗記する対象になります。この第3フェーズには10日間程割きますが、日数があまる場合は番号をどんどん若くしながら対象単語を足していき、最終的には600〜700単語(30%以上)が徹底的に暗記できれば、かなりの成功です。
最後は総点検
最後の5日間は総点検をします。
第1フェーズと同じように全体を通して読み進めつつ、第2フェーズのように間違えた問題をピックアップしていきます。すでにかなりの単語を覚えているはずなので、3周程度でほぼ全問正解できるはずです。
まとめ
以上のように英単語をまとめて覚える際は、フェーズを決めて違う動きを効率的処理していきましょう。また、一度暗記したものも使わなければ忘れますから、月に1回程度数時間の総点検を行い、記憶をキープしておきましょう。
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