脳科学に基づいて受験勉強を考える連載第1弾は海馬と記憶の関係性です!
暗記を効率的に進めるための考え方を、脳科学を基に紹介します。
見方を変えると暗記科目も楽しく思えてくるかもしれませんよ!
海馬の役割
脳において記憶をつかさどるのが「海馬」とよばれる部分です。
この海馬はよくタツノオトシゴに例えられます。
この海馬が受験勉強においては厄介な存在で、実は人間はものを忘れるようにできています。
極端な言い方をしてしまえば、暗記しても忘れてしまうのは当然なのです。
詳しく見ていきましょう。
海馬の働きは、脳にインプットした情報をいる情報といらない情報に分けいらない情報は脳から消そうとします。
このときいる情報にあたるものは人間にとって重要な情報(例えば生死に関わる情報)で、それ以外は基本いらないと判断されます。
受験勉強は別にしなくてもすぐに死んでしまうわけではないため、海馬にはいらない情報と認識されてしまうのです。
いらない情報といっても正確には優先順位が低いと認識されているだけで、すべてがすべて忘れてしまうというわけではありません。
ではこの海馬の性質を理解した上で、暗記の勉強にどう応用していけばよいのでしょうか。
暗記科目のコツ
ポイントは海馬に「暗記した情報は重要な情報である」と認識させることです。
認識させるためのコツはいたって簡単で、それは「繰り返しインプットする」ということです。
たとえ一度は優先順位が低いと思われた情報でも、繰り返すことでその重要度を上げていきます。
とはいえ、毎日毎日参考書を1冊まるごとインプットすることは現実的ではありません。
記憶のポイントは時間を空けて繰り返すことです。
一般に、覚えた記憶は4時間後には半分になってしまいます。
しかし、例えば4時間後、24時間後、48時間後といった風に少しずつ間隔を広げて覚えることで、忘れる数を抑えることができます。
繰り返し復習のタイミングは個人差がありますが、この方法であれば少しずつ覚え、記憶を定着することもできます。
まとめ
連載第1弾は海馬と記憶の関係性について紹介しました。
がむしゃらに暗記するのも立派な勉強法ですが、こうして記憶のロジックを知ることで多少暗記が楽しくなるのではないでしょうか。
連載第2弾では「成功イメージ」について紹介します。
お楽しみに!
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