連載！脳科学と受験勉強Vol.3～モチベーション～

脳科学に基づいて受験勉強を考える連載第３弾はモチベーションです！受験生にとって勉強するモチベーションは維持するのが大変だろうと思います。本サロンにおいても様々なモチベーションアップ法が書かれていますが、特に今回は脳科学の観点からモチベーションについて考えてみましょう。

いったいなにがモチベーションアップをもたらしているのか、あるいはどうしてモチベーションが上がるのか、必見です！

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モチベーションアップのカギ

まずは仕事を例に取りモチベーションについて考えてみましょう。仕事におけるモチベーションは外的報酬と内的報酬によりアップすると言われています。外的報酬や内的報酬が与えられることにより、人間は仕事により精を出し、結果として良い成果につながると考えられています。

では外的報酬と内的報酬とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

外的報酬とは例えば給料や地位など成果に応じて与えられるものです。外的報酬には具体的なものが多く、これらを得るために成果を出そうと努力・あるいは行動することがモチベーションだといえるでしょう。

しかし時として外的報酬は「がんばろう」とする人間の内的欲求を阻害することがあるそうです。すなわちご褒美ばかり用意して努力を継続しようとすると、あるとき急にモチベーションが低下してしまう可能性があるのです。

内的報酬とは達成感や自分の成長感など自分の内から生まれる精神的なものです。外的報酬と異なり内的欲求を阻害しないため受験勉強においてはこの内的報酬がモチベーションアップのカギであるといえるでしょう。内的報酬は自分の内から生まれるため、必ずしも自然と全員が得られるものではありません。

そのため、あまりにも達成感や成長を感じられない人は内的報酬を感じるための行動をしたほうが良いかもしれません。具体的には見える成果を大小関わらず形に残すことをおすすめします。

内的報酬によるモチベーションアップを受験勉強で応用してみましょう。テストはもちろん普段の勉強でも達成感や成長を感じることができるとよりモチベーションにつながります。

例えば、勉強計画を作成し達成するごとにチェックをつけていくことを提案します。１日ごとに目に見える成果として記録を残すことができるので、振り返ったときに自身の成長や達成感を感じることができるでしょう。

モチベーションが上がらず困っている受験生は少なくないでしょう。脳科学的にモチベーションアップのカギは内的報酬にあります。日々成長する自分や達成感を大切に、高いモチベーションで受験生活を乗り越えましょう。