脳科学に基づいて受験勉強を考える連載第5弾は「学習方法の転移」です!みなさん効率よく勉強したいと思っている受験生は多いと思います。
今回紹介するのはそんな勉強効率をぐっとあげられる方法で、もちろん脳科学の観点から紹介します。
脳はみなさんが思っているよりもずっと優秀です。今回は調べていた私も驚きの脳の機能と受験勉強への応用例です。
驚きの脳機能~脳は覚えている!~
みなさんが勉強する際、脳は勉強内容だけでなく学習に用いた方法や理解の仕方も記憶しているそうです。
つまり、英語の単語を覚えられた!という人の脳は、どういった方法で覚えたのかも記憶してるのです。もっと言い換えれば、脳は課題を達成したいとき、過去の経験から成功例を検索し、うまくいった方法を選択する傾向にあるということです。
例えば、数学で難しい問題に出会ったときみなさんはどういう方法を選択するでしょうか。ある人は参考書を取り出し一生懸命納得できるまで解き方を考えるかもしれません。また別の人は早速答えを確認しすいすいと次に進むかもしれません。
もちろん一概には言えませんが、このような選択はみなさんの脳が無意識に過去の経験に照らし合わせて選択しているそうです。これが「脳は覚えている」ということです。
勉強効率アップ方法!
脳がある教科に関して、過去に成功した方法を覚えているならば、それを別の教科に応用しない手はないでしょう。
もちろん個人差はありますが、例えば「英単語はひたすら書いて覚えられている!」という人が日本史を新しく覚えるときに「絶対に書かないで覚える」というのはうまくいかないと思われます。
無意識に日本史に取り組んだならば、おそらく日本史も書いて覚えることを脳が選ぶでしょう。
また別の例で、模試の例を考えてみましょう。何が何でも英語を上げるぞ!と決心し、課題を出したり計画を立てたりした結果、良い点が取れたとします。このときうまくいったやり方は積極的に別の教科でもやってみるといいです。脳の働きにも合致しているため、勉強もスムーズにいくことでしょう。
おわりに
今回は脳の機能と勉強効率について考えてみました。受験勉強のポイントは、決して脳科学がすべてではありませんが、少しでも確実性の高い方法を模索している人には特におすすめのやり方になります。これまで全5回で脳科学と受験勉強についての連載をしました!ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
連載!脳科学と受験勉強Vol.1~海馬と記憶の関係性~
連載!脳科学と受験勉強Vol.2~成功イメージ~
連載!脳科学と受験勉強Vol.3~モチベーション~
連載!脳科学と受験勉強Vol.4~プラス思考~