英語の長文問題は、センター試験でも配点が高く、多くの私立大学・国公立大学でもほぼ必ずと言ってよいほど、出題される問題形式です。ところが、その長文問題を制限時間内に正確に読み切るスキルは練習を重ねないとなかなか身につきません。今回は、そんな長文問題を早く・正確に読むための3ステップをご紹介します。
Contents
0.まずは基礎力をチェック!
長文問題に取り掛かるといっても、まずは長文を読むための基礎力が備わっているかチェックしましょう。例えば、一つの基準になるのが模試での得点です。センター試験レベルの模試で200点中半分の100点を切るようであれば、まずは単語や熟語、文法事項を押さえるところから始めていきましょう。
「長文が読めない」と悩んで、基礎力が完成していない状態ですぐに長文問題に取り掛かってもやはり読むためのツールがないので、問題数をこなしても点数が横ばいになってしまうことも多いです。目安としては、大学入試レベルの2000単語程度を一通り意味がすぐ浮かぶレベルまで暗記しましょう。
1.精読で「正確に」読めるように
皆さんは「精読」を聞いたことはありますか?精読とは、速読に対応する単語で、文字通り「精確に読む」ことを言います。速読をするためには、早く読むトレーニングをするのも大事ですが、正確に読めるようになってから解答時間を短くしていくほうがおすすめです。
では、精読とはいったいどうやるのでしょう?精読とは、「その文章について分からないところがないレベル」まで文を解読していく作業だと思ってください。精読の場合は特に時間制限は設けず、全文和訳をできるぐらいに、時には辞書や参考書も使って取り組んでみてください。精読をする際にポイントについては、下記を参考にしてみてください。
精読で気を付けるポイント
・主語はどこまでか
・一番重要な動詞はどれか
・指示語が何を指しているのか
・自動詞なのか、他動詞なのか
・第何文型なのか
・全文が和訳できるか
2.速読で「早く正確に」読めるように
では、いよいよ速読のトレーニングに取り掛かります。先ほどの精読では読めていたレベルのものでも、限られた時間の中で読もうとするとミスをしやすくなると思います。限られた時間で、正当を導き出すためには効率よく取り組む必要があります。効率よく長文問題を読む手順については、下記を参照してください。
速読の手順
①設問に目を通し、どこに着目して読むべきかを明らかにする
②忘れないように、段落ごとの要約をメモしておく
③根拠を持って選べるように、選択肢のどこが間違っているのかにチェック
全文、読み落としがないよう集中しているとどうしても疲れてしまうので、この問題で問われる内容はあらかじめチェックしておくことをおすすめします。
また、「どこかに書いてあったんだけど、どの段落だっけ…」を防ぐために各段落を読み終わるごとに、近くにその段落の大まかな内容を一文程度でメモをしておくのもよいです。該当箇所を探すために、何度も文章を読み直しているとタイムロスになるので、それを防いでいきましょう。
3.長文問題の復習方法
問題に取り組んだ後は復習です。正解していた問題についても、選択の根拠が解答解説と異なっていないか念のため、チェックしておきましょう。不正解だった問題に関しては、「どうしてその選択肢が正解(不正解)なのか」の根拠を自分なりにまとめ、選択肢の近くに記しておきましょう。例えば、「7行目で○○は××であるとの記述があるので、この選択肢には当てはまらない」など該当箇所も忘れずに記しておくことをおすすめします。
文法問題と違って、文章量が多い分、復習にかかる時間も多いですが、しっかりと一つ一つの問題を理解していくことで速読力が鍛えられます。
最後に
いかがでしたでしょうか?ぜひこの3ステップを意識して、長文問題に取り組み、周りの受験生に差をつけましょう!
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