文系受験者の場合、理系科目でも生物や地学を選択する人が多いように思います。地学は学校で授業が無くても独学でカバーできると言われている科目ですし、生物も暗記量が多いですが独学で授業内容をカバーすることが出来ます。
今回はセンター試験レベルまでの生物の独学の勉強方法を紹介していきます。
生物の科目としての特徴
非常に暗記量が多い科目だと言えます。勿論、計算もありますが、基本的に覚えることが重要になる科目であると言えます。
理系科目とは言え、勉強の仕方自体は社会科の科目と似たようなものと思ってもらっても構いません。
そのため、用語や内容を理解することが非常に重要です。その理解に基づいて、それらの暗記をしないと問題文を読んで問題を解けるようにはなりません。
授業をどう扱うか
通っている学校の授業の良し悪し、レベルの高低もあるかと思いますが、生物の勉強は自分で進めるようにしてください。
授業を無視するというよりは、授業を自分が独学で進めた内容の復習という立ち位置にしてください。
例えば、私が高校生の時は、教科書はほとんど使わずに、サブノートと図表だけで教師が授業していました。サブノートの重要個所を説明しながら、空欄を埋めていくという授業だったと思います。
この様な授業の場合、自分でその範囲を勉強済みであれば、教師の話を聞かずとも空欄を埋めていくことは可能です。独学をして分かるところは速く進めて、授業中にその範囲を何回も解くという形にできますし、分からないところは教師の授業を聞けば良いのです。
教師の授業の仕方にもよりますが、叱責を受けない範囲で自分なりの授業の受け方を作るというのも重要になります。
独学のすすめ方
教科書の内容を自分で読んで理解して、そのまま問題集を解ければ、何も悩むことはないのです。しかし、多くの受験生がそうではありません。
教科書または参考書を読んで、基本的な内容を理解、暗記して、問題演習に進んでいく必要があります。勉強に当たって大きく、2つのステップがあります。
1つは基礎レベル、もう1つはセンター試験レベルとなります。
基礎レベル
少なくとも3回読む
教科書または参考書を少なくとも3回程度読んでください。この記事を読んでいる方が状況に次第でどの位のペースになるのかと言うのは変わりますが、どれだけ遅くても2週間で1回は読んでください。
読むべき参考書は以下の内から選択してください。
この手の参考書を読む時に注意してほしいのは、1回で全てを理解、暗記しようとしないことです。参考書の内容を1回で理解、暗記することは出来ませんので、回数をかけて理解、暗記するものだと思ってください。
読む時の注意点として、重要な用語を中心に理解、暗記していくことです。試験に出やすい重要なポイントを理解、暗記をしていき、それを繰り返すことで定着をはかり、重要ポイントを定着させていく中で、重要度が低い部分も理解、暗記をしていくという形になります。
問題演習
参考書の理解度、暗記度の確認のために、以下の問題集を使うことも可です。このトレーニングノートは主要科目は全て出ていて生物もあります。特徴としてはとにかく安いです。
試験までどれくらい時間があるのかで、基礎レベルの問題演習を何度するかは変わります。ですが、センター試験レベルの演習に入るまでに2回位は演習を行ってください。
センター試験レベル
過去問の解き方
基礎レベルの勉強を終えたら、センター試験レベルに取り組む必要があります。まず過去問を解いてみてください。基礎レベルを終えて自分がセンター試験レベルの問題を解いた時に、どの程度解けるのかと言うことを理解してください。
ここで結構良い点数、例えば6割位取れたら、基礎レベルの理解度合い、暗記度合いが非常に高いということになります。ですが、基本的に点数が取れないものだと思ってください。
解いた後のステップとしては、答え合わせとなります。その際に、正解不正解に以下の様に印をつけてください。
〇=しっかりと理解した上で正解
△=ケアレスミス
×=知識が無くて不正解
✓=ヤマカンで正解
最低この4つの印はつけてください。自分でオリジナルのものを増やしても構いません。正解不正解の理由をしっかりと自分で把握することが非常に大事になります。
この様な作業をしないと、復習の勉強効率が非常に悪くなります。というのも、十分に理解している部分にさほど時間をかける必要が無いのに、たくさん時間をかけてしまったり、逆に時間をかける必要がある部分に時間をかけることが出来なくなったりするからです。
自分の頭で理解しているから、そのような印をつける必要が無いと思うかも知れませんが、基本的に人間は忘れる生き物なので必ず印をつけてください。
基礎レベルが終わった段階では、まだセンター試験レベルが解けないと思うので、2つ分を解いたらセンター試験レベルの参考書、問題集へと移行してください。
参考書の使い方
過去問を解いて自分のレベルがどのくらいかを理解出来たかと思います。基本的に合格点に達していない人が多数だと思いますし、それが普通です。
基礎レベルで定着させた知識を、今度はセンター試験で点を取れるように変えていく必要があります。同じような内容の繰り返しとなり、つまらないと感じるかもしれませんが、1つ1つ理解と暗記を進めていってください。
2次試験で生物があるかどうかで、どのくらい繰り返すかは変わりますが、やはり3週くらいは最低限やってほしいと思います。
繰り返し取り組む合間に、過去問の演習を挟んで自分の実力を確認してください。
まとめ
センター試験生物独学の方法を紹介していきました。学校の授業や予備校の授業を待って、内容を理解、暗記していくのも勿論1つの勉強方法なのですが、科目数やレベルによっては間に合わないこともあります。
そのため、出来ることは自分でさっさとしてしまうという意識が大事になります。大学に限らず、自分が勉強したいと望むなら、自分で理解できるところは自分で進めてしまうのが時間効率手にも良いです。