どの大学を受験するにしても、ほぼ必ずやる教科というものが英語です。近年大学受験でもボリュームのある英語長文問題を出題する大学が増えてきました。この大学受験の傾向に打ち勝つために大事になるのが「速読力」です。
英語の長文読解の勉強をするとき、ついつい文章を最後まで読んだ後に後ろから読解し始める、分からない単語があると辞書を引いてしまう、なんてことはありませんか?これらは速読力の要する受験では危険です。
そこで今回はみなさんが速読力をつけられる勉強法を伝授いたします。
まずは正確に全訳読み込み
速読力をつけるといっても、ただ単に英文を早く読む、なんてことは最初から誰もできません。しっかり英文を精読し、正しく訳せるようにしてから速読力をつけましょう。
まずは長文読解の問題集を精読で1冊仕上げてみましょう。ここで意識してほしいことが「正確に」読むことです。正確に英文を読める技術がなければ速読は不可能です。まだまだ長文を十分に精読できないな、と感じている人は、段階を踏み、しっかり基礎力をつけてから速読力を養いましょう。
速読力の付け方①「前→後ろ」の順序で返り読みを無くせ!
英文訳をする時は後ろから訳すという方が多いのではないでしょう。確かに正しいやり方ではありますが、受験問題でこれをやっていては時間が足りません。そこで、文中のカタマリごとに前→後ろの順序で読み、返り読みを無くす練習をしましょう。最初のうちは節ごとにスラッシュを入れ、即座に訳す練習をしてみましょう。ここで注意すべきは返り読みをしないこと。時間のロスをなるべく減らすため、前からスラスラと訳せるようにカタマリごとに区切って訳す練習から始めましょう。
速読力の付け方②語彙の類推力をつけろ!
分からない単語があるという状況は本番でも十分に有り得ます。「正確な」精読ばかりにこだわっているとここで辞書を引いてしまいますよね?しかしもちろん本番はそんなことはできません。そこで大事になるのがコンテキストから分からない単語の意味を類推する力を身に付けることです。前後の単語の意味や文章の流れから、単語そして文全体の意味を類推してみましょう。こうして解いた問題の単語は記憶に残りやすいというメリットもあります。分からなくてもすぐ辞書ではなく頭の中で類推して読解する癖をつけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。現在の受験英語で欠かせない能力は読解力です。これを制したものこそ受験戦争を勝ち抜くといっても過言ではありません。精読して正確に英文を読めることは勿論ですが、それに固執せず、前→後ろの順序で訳すこと、分からない語彙を類推することを心がけて読解に取り組みましょう。