英語の長文問題は、総合力を問う問題です。
小手先のテクニックに走っても得点力はそうあがりません。
長文問題が苦手な人は、英語の基礎力と長文の大意を要領よくつかむ練習が必要です。
ここではその勉強法をご紹介します。
英語の長文問題が何故できないか
英語の長文問題ができない場合、文法が弱い、単語力が欠けている、どちらもできない、あるいはどちらもある程度できるけれど長文が苦手、といったタイプがあります。
ここでは3番目の両方弱い方と、4番目の長い文が苦手な方について勉強法を説明します。
まず両方苦手な方の場合は、同時進行でやってもいいですが、まず文法を強化することが優先です。
1つの理由は、多くの受験者から1点刻みで振り落とすために試験があるためです。
特に選択式の問題などは、単語だけ知っていて見当で答えて正解では差がつきません。
文法を踏まえて解答している人をまず見極めようとしています。
長い英語の文を読むのが苦手な人は
辞書に出ている例文や、英作文の暗唱文程度のものなら問題ないけれど、長い文になると途中で何が書かれているかわからなくなってしまう、あるいは集中力が続かないために長文問題が苦手な方もいます。
こういう方は、とにかく英語の長文に慣れる練習が必要です。
そのためには毎日英語の文に触れて抵抗感をなくすことですが、いきなり知らない長文を読むのはおすすめしません。
結局今と同じ状態を続けることになりやすいためです。
最初は高校1年のリーダーの教科書を読み直しましょう。
かなり忘れていたとしても、過去に時間をかけて読んで内容がある程度わかっているため、集中力も続きます。
これを長文問題と同じように、教科書の各章ごとにある確認テスト(「チェックポイント」など名前は教科書によって違いますが)を先に見て、考えながら読む練習をしましょう。
これに慣れてきたら実際の長文問題にも少しずつ取り組めばいいのです。
きっと今とは違った印象で英文を読めるようになっています。
長文の英語を読むコツ
最後に、長文問題の英語を読み、特に大意をつかむためには各段落の最初の2つか3つの文を丁寧に読むことです。
英語の文章は、各段落の最初の方に言いたいことを書き、その後、段落の後半に進むにしたがって細部にわたって説明するという特徴があるためです。
段落ごとに始めの部分をしっかり読んだら余白に要点をメモして、残りを読み進め、次の段落も同じようなやり方をして、全ての段落を一度読みます。
設問を先に読んでおけば、問題によっては段落の最初の部分が解答になることも少なくありませんので、それだけでも心に余裕ができるというメリットもあります。
まとめ
長文問題は、まず総合的な英語の基礎力のない人を振り落とし、さらに力のある人に加点を与える問題です。普通の文をきちんと読みこなせる力と、全体の要旨をつかむ力があって、初めて長文問題でスタートラインに立てるということを忘れずに、日々少しずつでも英文を読むようにしてください。
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