大学受験において最も重要な科目は英語であるといわれています。そしてその英語科目の中で、基本的に最も配点が大きいのが英文読解です。
センター試験でも得点の6〜7割程度は英文読解と言われていますし、各私立大学、国立大学でも英文読解を問題として出さない大学は存在しないと言っても過言ではありません。
しかし、英文読解は難しいのも事実です。中学生の頃からしっかりと英語の学習を積み上げて来た方ならともかく、いざ大学受験というタイミングで勉強を始める場合はかなりハードな戦いになります。
そこで今回は英文読解の力を上げて、得点に結びつけるための方法につき、ご紹介します。
①基本的な知識を身につける
例えばセンター試験レベルの長文を難なく読むには、教科書レベルの文法知識、2000語レベルの英単語、500〜1000項目レベルの熟語を知っておく必要があります。こればかりは回避できませんので、まずは一生懸命覚えるしかありません。
ただし、覚えるときに注意すべきは、「すぐに使えるレベルまで覚える」ということです。長文の中にふと出てきた単語を、唸りながら考えて答えるレベルでは英文読解は不可能です。出てきた単語や文法は、一瞬で答えられるレベルまで高めていく必要があります。
②ゆっくり読解する
次のステップでは、いきなり読解に入ってしまいます。構文などを勉強する方法もありますが、恐らく時間的余裕があまりない人が多いでしょうから、敢えて本番レベルの問題に触れます。センター試験の過去問でも構いません。
ポイントは制限時間を作らないことです。1つの長文を何時間もかける意味はありませんが、本番で20分のものを30〜40分でやっても構いません。
恐らくここで気づくのは、
・意外と読める(単語や文法の意味がわかるから)
・スピードが間に合わない
ということだと思います。
単語などの知識は①でカバーできているはずですので、全く読解ができなければ①が定着していないので①に戻ります。一方、解けるけれど時間が足りないところまでくれば、①は成功です。
③スピードを上げて読む訓練をする
スピードを上げて読むには2つの方法があります。それは「読解スピードそのものを上げる」か、「問題形式を理解し、効率的に解く」かのどちらかです。もちろん、受験生のみなさんは両方に取り組む必要があります。
まず、読解スピードそのものを上げるには、過去に読んだ英文を何度も繰り返し読むのが良いでしょう。センター試験の過去問を利用しても良いですし、「速読英単語」のような参考書を利用すれば、単語の復習にもなり一石二鳥です。できれば、文章を暗記してしまうくらいまで音読や読み込みをすれば自然英語の文章の形が頭に入ってくるため、読解スピードも一気に上がります。
次に、問題形式を理解するには、同じ過去問を複数年度にわたって練習しましょう。同じ過去問の同じ大問でも、年度によって解答ポイントが異なります。何年度にもわたって練習することで、パターンを網羅しましょう。できれば、問題を解く順番とか、自分なりの解答ステップを確立できれば大成功です。
まとめ
いかがでしょうか。
英文読解に悩む受験生は多いですが、英語は努力が結果に結びつきやすい科目です。
英文読解から逃げるのではなく、立ち向かう気持ちで取り組み、英語を得意科目にしていきましょう。