英文法の基礎:仮定法をマスターする その1

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Ifもしもというテレビ番組が過去にありましたが、仮定法ではそのifを使います。

仮定法は多くの人がつまずきやすい部分だと思います。Ifを使ったり、動詞部分の時制が複雑だったりと慣れている人でも間違うことが多い部分となります。

今回のコラムでは、仮定法について一つ一つ理解し覚えていくことで、まずは間違わなくなるということを目指します。間違わずに使っていければ、その内自信をもって使うことが出来るようになります。

仮定法の動詞部分

仮定法の動詞の時制は下記の3つとなります。

現在形、過去形、過去完了形

この内、仮定法で非常に重要となるのが、過去形、過去完了形となります。

仮定法現在

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ifを使った分で仮定法過去、仮定法過去完了というのは聞くけど、現在形ってないの?と疑問を持つ人もいるかもしれません。仮定法現在はあります。

ありますが、現代英語では使用する状況が限定されていて、ifを使う文もあるのですがthat節中に使われることが多いのでその例を挙げていきます。

仮定法現在は動詞の部分が原形となります。

suggest, demandなどの提案や要求をする動詞の後に来るにthat節内の動詞

→suggest that S V(このVの部分です)

I suggest that he do it by himself.

※I suggest that he should do it by himself. (イギリス英語的)

necessary, essentialなどの形容詞の後に来るthat節内の動詞

→necessary that S V(このVの部分です)

It is necessary that he do it by himself.

※It is necessary that he should do it by himself. (イギリス英語的)

上記の様な文を英文法の本で見たことがあると思います。※で書いたようにshouldとする場合もありますので、注意してください。

仮定法過去

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貧乏な人が「もし私がお金を持っていたら」という様に、現在の事実に反することに対して使います。

仮定法過去は動詞の部分が過去形となります。

但し、be動詞は人称に関係なくwereとなります。口語的な表現ではwasとすることもありますが、受験的にはwereとしておいた方が良いでしょう。

意味を理解したら、表現の仕方は公式的に覚えてしまうのが簡単です。

 

If S Ved, S would V

※wouldは文意によってcould, mightともできます。

If I were you, I would not say such a thing.

If I was you, I would not say such a thing.も可だが口語的

仮定法過去完了

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過去に貧乏だった人が「もしあの時私がお金を持っていたら」という様に、過去の事実に反することに対して使います。

※過去形と過去完了形は日本語では表現し分けるのが難しいので、「あの時」という言葉を補っています。

仮定法過去完了は動詞の部分が過去形となります。

こちらも公式的に覚えましょう。

 

If S had p.p., S would have p.p.

※wouldは文意によってcould, mightともできます。

If I had known who she was, I would not have said such a thing.

仮定法過去の別の表現

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仮定法過去には「If S Ved, S would V」以外にも別の表現があります。

If S were to V, S would V

上記の表現は全く不可能な仮定から実現可能性のある仮定まで様々な段階の仮定を表現できます。were toという並びに不自然さを感じるかもしれませんが、そういうルールなので覚えてください。

If you were to cry, I would stop hitting you.

If S should V, S would V

※wouldの様に過去形の助動詞だけではなく、現在形の助動詞や命令形でも使います。

上記の表現は「万一~ならば」という意味で、何か起こる可能性が少ないと思っている場合に使います。shouldは「すべき」で覚えていたと思いますが、仮定法で「万一~ならば」という意味でも使うことを覚えましょう。

If anything should happen to you, I would help you.

Ifの省略

ノート

仮定法現在を除いてIfを使う様な流れでしたが、Ifは省略することも出来ます。それなら全部省略すればいいじゃないかと思うのですが、Ifの省略は文語調で多く使われます。

Ifを省略し、SV部分を倒置し、疑問文と同じ語順にします。

If I were you, I would not say such a thing.

→Were I you, I would not say such a thing.

If I had known who she was, I would not have said such a thing.

→Had I known who she was, I would not have said such a thing.

If anything should happen to you, I would help you.

Should anything happen to you, I would help you.

上記の例では、were, had, shouldを倒置にしています。

では、If I waited outside~をDid I wait outside~の様に倒置するのかというと、倒置しません。基本的にこの様な形をとることはありません。

そのため、If節はwere, had, shouldの場合に倒置すると覚えてください。

If節の代用

長文

不定詞

To hear her talk, she would think she was a goddess.

分詞構文

Lifting that barbell, that man would be a gold medalist.

副詞

Five years ago, I could have lifted a 200 kg barbell from the floor.

With a little more effort, you could lift that heavy load.

主語の名詞

Those muscular women would carry those bags easily.

上記の不定詞、分詞構文、副詞、主語の名詞は条件の意味を含み、仮定法として使うことが出来ます。

大雑把な考え方としては、過去形の助動詞を含むのであればifを使っていなくても仮定法であるということを想定していればいいわけです。

If節の省略

受験勉強はボールペンで

Ifは省略できたり代用できたりするわけですが、If節も省略も出来ます。

Ifの省略とIf節の省略は異なります。

Ifの部分だけを省略するのがIfの省略で、If SVとなっている部分を省略するのがIf節の省略です。「節」の一文字があるか無いかで大分意味が異なりますので混同しないように注意してください。

 

代用のときと考え方は同じで、過去形の助動詞を含むのであればifを使っていなくても仮定法と考えて大丈夫です。

 

They could destroy all obstacles and walk straight though there were many houses in their way.

 

帰結節の省略

受験勉強のやる気

上でIf節(条件節)が省略できると書きましたが、帰結節も省略することが出来ます。

帰結節とは、If anything should happen to you, I would help you.の文でいう、I would help youの部分のことです。Ifを含まない文の方です。

 

願望を表す表現であることが多く、「~だったらなぁ」の様な意味となります。

 

If only they were here!

If onlyはI wishとほぼ同じ意味になり、I wish they were here!ともできます。

If I had said that to you!

まとめ

まだまだ仮定法に関する表現はありますが、一旦ここまでとします。

仮定法過去

If S Ved, S would V

If S were to V, S would V

If S should V, S would V

 

仮定法過去完了

If S had p.p., S would have p.p.

ここまで色々と書いてきましたが、上記2つの仮定法過去と仮定法過去完了は確実にまずは理解して覚えましょう。その後に、別のことも理解して覚えていくという形にしましょう。

Ifを使った形を基本だと考えて、後は応用となります。

 

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