受験に限らず考える力が必要だというのはよく言われることがですが、考えるための元の知識が無いとそもそも考えることも出来ません。また、相手の考えを聞いて、それが良いのか悪いのかも知識が無いと判断することも出来ません。
受験においてどの科目でも暗記というのは重要です。英語であれば、単語・文法を暗記していないと、応用問題である長文読解、リスニング問題で正解することは出来ません。また、地歴公民のような暗記が主となる科目ではそもそも基本的なことを覚えていないと何も正解することは出来ません。
今回は暗記の仕方を中心として、苦手科目の対処方法も紹介していきます。
Contents
暗記の勉強方法
鉄則:繰り返せば覚える
英単語を暗記しようとしても、なかなか覚えられないことは私も経験があります。
暗記の方法は特別なことはありません、ひたすら繰り返すということです。ひたすらといっても、受験勉強に間に合わないというのでは意味がありません。
そのため、最低5回を繰り返す目安として、暗記に取り組んでください。
他に方法は無いのかって思うかも知れませんが、例えば映画の様な長い内容でも短期間に3回位見ると大きな流れは空で言えるようになります。暗記する量と内容によってどの位の期間で覚えるのかということは変わりますが、なるべく短期間に詰め込んで、忘れたころに確認するという方式にした方が良いでしょう。
英単語の暗記の仕方であれば以下のリンクを参照してください。
1ヵ月で2000語も暗記⁉︎効率的な英単語の覚え方!
http://jukenlabo.com/salon/1710.html
鉄則:基本的な内容を重視
何かを暗記する時に、ついつい些末なことが気になります。英単語であれば、使用頻度が低い用法などがそれにあたります。勿論、それを覚えることも、後々重要になることもあるのですが、まずは基本的な用法を暗記することが重要です。
ですので、まず必要なことは、教科書や参考書内で基本的な部分はどこなのかということを確認することです。
赤字、太字、重要と書かれている部分は基本的なことになりますので、そこを重点的に覚える必要があります。
これらの基本的なことを覚えないと、試験で安定して得点をすることは出来ません。難易度の高い試験であっても、基本的なことの土台に上に難しいことがのっかっています。
些末なことや例外的なことでも試験によっては問われることがあります。それは覚えなくて良いというわけでもありません。優先順位として、まずは基本的なことを覚えましょうという話で、それらの例外的なことは後の演習段階で一つ一つ覚えていくことになります。
鉄則:音読せよ
色々な暗記方法があって、それぞれに長所短所があります。私は少なくとも2回書くことを推奨しますが、書くのは非効率だという人もいますし、もっと書くことで覚えるという人もいます。
私が少なくとも2回書く方が良いという理由は、誤字が即失点に繋がるからです。例えば、自由英作文でスペルミスで大量失点してしまうというのは珍しいことでもありません。
さて、何故音読なのかというと、単に読むだけではなく音で覚えたり、リズムで覚えたりすることでより暗記がしやすくなります。
5回は繰り返すようにと言いましたが、5回全部を音読する必要はありません。場所的に音読には向かない場所もあるので、そのような時は音読するのを控えた方が良いでしょう。
苦手科目の対処方法
ここからは苦手科目の対処方法について紹介していきます。誰にでも、どのレベルでも、苦手科目というのは存在します。また、得意な科目でも苦手な単元はありますし、苦手な科目でも得意な単元はあります。
苦手科目が暗記科目なのかそうじゃないのかで、対処方法が変わります。ここで注意してほしいのは、暗記科目とはいっても理解しながら暗記した方が良いということです。
暗記科目は得点源
ある科目が苦手な理由が、興味が無くて覚えられない、教科書を読むのも嫌だという場合、その科目はすぐに得点源になる可能性高いです。
苦手科目が暗記科目であれば、今までしてこなかった暗記をすることでしっかりと得点することができます。暗記科目でも理解が重要だとは述べましたが、非暗記科目の様に基礎事項の理解と暗記の上に成り立つ問題やそれらの複雑な組み合わせではないので、より得点に結びつきやすいと言えます。
以下のリンクも参照してみてください。
効率の上がる暗記!理解型暗記を実践しよう!
http://jukenlabo.com/salon/215.html
受験勉強のタイプ分け、理解型?暗記型?日本史はどっち?
http://jukenlabo.com/salon/337.html
暗記が多いからこそ効率的に!世界史の勉強法!
http://jukenlabo.com/salon/266.html
苦手克服!大学受験数学勉強法 秘訣は「解法暗記」「まずは真似から」
http://jukenlabo.com/salon/142.html
非暗記科目は最低限度の得点を狙う
暗記科目であれば、適切に勉強をすれば得点源になるということを上で述べました。では、苦手科目が非暗記科目の場合、どうするかという話です。
まずは非暗記科目とは何かを説明します。
勉強である以上、暗記は避けられません。但し、その暗記した知識を使って、作文をしたり、それらが複雑に組み合わされて出題されることが多い科目を非暗記科目としています。
日本史は基本的に暗記科目であると言えますが、論述問題となると暗記を前提として条件に合うように筆記するので非暗記科目であるとも言えます。自分がどのような問題を解くのかでも、暗記科目か非暗記科目は変わります。
もう一つ例を挙げるます。英語の単語問題や文法問題は知識の有無が問われる暗記問題と言えます。ですが、長文問題や自由英作文となると非暗記問題となります。
非暗記科目(問題)となると、自分の思考力や表現力が問われることが多くなります。英語の自由英作文では馴染みがないテーマだと、英作文を書くのに十分な単語・文法を知っていてもなかなか良いものを書くことができない場合があります。
ここで要求される思考力は一朝一夕で付くものではありません。そのため、どうするかというと、最低限度の点数の確保を狙うことになります。
定期試験なら赤点にならない程度の点数、受験であれば他の科目との兼ね合いで合格するために必要なだけの点数といった風に、ある種の覚悟を決めて他の科目で頑張る必要があります。
まとめ
以上、暗記の勉強方法と苦手科目の対処方法を書きました。
暗記に関しては、基本的なことを繰り返し音読するということが重要です。また、苦手科目に関しては、科目の特徴をとらえることが重要となります。出来ないなら出来ないなりの方法というのがありますので、合格点をとるために勉強を頑張ってください。