苦手克服!大学受験数学勉強法 秘訣は「解法暗記」「まずは真似から」

数学

高校生や受験生のみなさんの多くが、数学に悩んでいます。実際に、早稲田や慶応などの難関大学に合格した人の話を聞いても「数学が苦手だから私立文系にした」という声は大いに聞きます。
大学受験において数学という科目は、理系の生徒はもちろん文系の生徒にとってもほかの受験生と差をつける非常に重要な科目だ、ということは皆さんもわかっていると思いますが、苦手意識をもっている人にとっては全く見通しの立たない科目ではないでしょうか。
しかし、数学は実は暗記事項も少なく、もちろん得意科目にすれば入試においてかなりの武器にすることができます。そこで、ここでは数学の勉強法と題して、どのように数学を勉強していくべきなのか、3つのステップで解説します。

「数学嫌い」を打破する意識改革

具体的な勉強法の3ステップを解説する前に、最も大切な「数学への意識」の話です。
この記事を読んでいる皆さんの中には、数学に苦手意識を持っている、数学と聞いただけで鳥肌が立つ、数字を見ることすら避けたい、というようないわゆる「数学アレルギー」の人もいるかもしれません。
数学への苦手意識を克服するためには、まずこのような考えから脱する抜本的な意識改革が必要です。

数学という科目は、決して「センス」や「才能」で決まるものではありません。適切なアプローチさえできれば誰でも数学を得意科目に変えることさえできるものです。
「自分には数学のセンスがないからできるようにはならない…」などと考えていると、正しい勉強法どころではありません。まずは「数学は決してむずかしいものではない」ということを正しく認識することが大切です。

数学は真似から

まずは基礎の徹底「教科書レベルから」

では3つのステップの1番目の解説にうつります。
何よりもまず、数学の勉強法においては基礎の定着が大事です。例えば図形問題ひとつとっても、三平方の定理がわからなければ、何もスタートしません。ですから、まずは基礎の定着に全力を注いでください。
使う参考書はなんでも構いませんし、もちろん教科書だって構わないのです。要は基礎を解説しており、手っ取り早く理解ができるものを選んでください。その意味では教科書は全国あまねく高校生が(なるべく)理解できるように作ってある最高の参考書だとも言えるのです。
そして、わからないポイントは徹底的に質問をして、理解してください。友達でも、先生でも、誰でも構いません。そもそも難解な入試問題の解答を求めているわけではないので、協力者に徹底的に教えてもらい、理解することが重要です。また、このステップに時間をかけてはいけないので、演習問題はそこそこにとどめ、範囲を「1周」やりきることに専念します。

数学を得意科目に変えていくうえで、一番大変なことは「地道に努力を重ねる」ことです。わからないことを理解するということ、1つ1つ着実に解法を覚えていくこと、これには非常に大きなエネルギーが必要です。
この基礎の徹底という最初のステップで地道な努力に耐え切れず、脱落してしまう人が大変多いです。
わからない⇒問題が解けない⇒勉強が進まない⇒わからない⇒問題が解けない⇒…
という負のスパイラルから抜け出すためには、厳しいようですが地道に「わかること」を増やすしかありません。
実はこの最初のステップが一番大変かと思いますが、必死に食らいついて着実に基礎問題を解けるようにしていきましょう。
勉強し始めの段階では、模試などの点数はあまり気にしなくてもいいです。

参考書を覚える「解法暗記」

一通り範囲を理解できたら、参考書に入ります。参考書は問題が載っているもの、かつ入試で出題されやすいもの、かつ一定の範囲ごとに分かれているものがいいでしょう。「チャート式」シリーズを選ぶ人も多いのですが、かなりボリュームがあるので、「1対1対応」シリーズや「標準問題精講」シリーズなどでも良いでしょう。難易度とボリュームを自分に合わせて考えてください。



そして、これらの参考書の勉強法としておすすめするのが、徹底的に「覚える」ことです。もちろん、英単語のように片っ端から暗記するのではありません。
問題を見て、2〜3分考えます。そのときは実際に計算するのではなく、頭の中で解き方の手順を整理します。必要に応じて、メモを取っても構いません。そしてその後答えをすぐ読み、手順の答え合わせをします。間違っていた場合には解答をよく読んで、理解したら次の問題へ進みます。正解していればそのまま次の問題へ進みます。
普通に演習をしてしまうと、数学だと1問数十分かかりますが、この方法であれば、1問5分程度で回すことができます。
さらにポイントなのは1つの参考書を徹底的に繰り返すことです。全ての問題を8割〜9割程度この手順で正解できるまで、ひたすら繰り返すのです。これが、この文章のタイトルにもなっている、「真似」なのです!

数学の問題演習について「どれくらい問題を解けばいいのか」「問題集は何冊やればいいのか」などと質問をしている受験生をよく見かけますが、上述した通り「全ての問題の8割〜9割程度自力で正解できるまで、ひたすら一冊を繰り返す」ことが大切です。
短時間で効率よく問題に触れ、自分が標準問題について正しい解法をちゃんと思いつけるかどうかのテストを大量に重ねていきましょう。

数学に関して言えば、本番での得点力向上に最も直結するのがこの「解法暗記」の部分です。大学別の入試問題、過去問演習はもちろん最重要ではありますが、その基礎・基本になるのが解法暗記であり、本番で初見の問題を解くにあたっては自分の中に解法のストックがどれだけあるのかが問われます。
とにかく基礎・基本、標準問題を何回も繰り返し解き、問題文を見た瞬間に解法を何パターンも思いつけるような状態にしていくのが理想的です。
上にあげた網羅性の高い問題集を完璧に理解できていれば、ほとんどの受験問題は(見た目は難しそうに見えても)その組み合わせで解くことができるのだということを理解しましょう。

入試問題は丁寧に「基礎と演習の振り返り」

最後に、入試問題に取り組みますが、このときはきちんと演習をしていきます。また、入試問題は先の参考書が6〜7割程度できるようになっていれば、並行しても構いません。
入試問題のキモは「制限時間内に合格得点分の正答を導く」ことです。要は、分かるか分からないか、だけの戦いではなく、時間との戦いでもあるのです。
ですから必ず時間を計ってやりましょう。そして丸付けの際に、「分からなくてできなかった」のか「時間が足りなくてできなかった」のかを明らかにします。
前者の場合は、教科書や参考書に立ち戻り基礎や解法を再度叩き込みます。一方、時間が不足する場合は参考書に立ち戻るか、別の参考書の当該範囲だけ、時間を計って練習します。(元の参考書の数値などが暗記できていてしまい、時間を制限する意味がないケースがあるため。)

そのようにして、いちいち基礎と演習に立ち戻ることで、過去問の土俵を使いながら、効率的に得点アップをしていきます。
過去問に丁寧に取り組むことで標準問題に立ち返り、自分のわからなかった部分をよりクリアにすることができます。

まとめ

数学の苦手を克服し、得意科目に変えていくために必要なことは
・苦手意識を捨てる、数学は難しくないという意識改革
・公式をはじめ、基礎事項の徹底的な理解
・網羅性の高い問題集を使って解法を大量にストックする
・過去問演習を通じて制限時間もふくめた実戦力を身につける
です。これさえ守ればあなたも数学を苦手科目から得点源へと変えることができます。
先に述べた通り、一番苦しいのは「理解」のステップになると思います。そこで投げ出してしまうことなく、我慢して乗り越えることができるかどうかが明暗を分けます。めげずに頑張りましょう!

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