大学受験における英語の多読の正しい方法とその効果とは?

英語多読

そもそも多読とは?

多読はよく精読と並べられて紹介されることが多い英語の勉強法のひとつです。

精読は、じっくりと意味を正しく理解しながらときにはSVOCの文型理解もしながら読み進めていく勉強法で、正確な読解を行う力を養います。
それに対して多読は読んで時のごとく、多くの英文に触れることで英語の読むスピードの向上を図る勉強法です。

ここでは、受験勉強における多読の方法とその効果について紹介していきます。

多読とは?その語数は?

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多読と一言で言っても、いったい何語ぐらいの文章を読む必要があるのでしょうか?

100万語がひとつの目安

受験に関わらず広く利用されている多読において明確な語数のラインがあるわけではありませんが、100万語をひとつの目安と考えられることがあります。

早稲田大学の入試に出題させる英語の長文が2,000語から2,500語となっているため、その入試問題を400回から500回読むことがひとつの目安となります。
長文読解の勉強をまだ十分に行っていない受験生にとっては、非常に多く感じてしまうかもしれませんが、まず大切なのは英語を読む習慣化と正しい方法です。
少しずつ慣れていって積み重ねることで

受験においてなぜ重要か?

センター試験
社会人の勉強にも多く取り入れられている多読ですが、受験においてはなぜ重要なのでしょうか?
当然入試本番では、限られた時間に問題を解く必要があります。実は、受験において最終的に合否を分けるのがこの時間なのです。

「あと10分あれば解けた」という問題がどの受験生にも何問かでてきます。そのような問題を一問でも多く解ける受験生が最後合格することができるのです。
十分な文法知識があっても、単純に英語を読む早さが身に付いていなければ不合格となってしまいます。

逆に、問題を作る大学側としては合否を分けるための差が出るように、ギリギリの時間設定になっています。

英文を読み進めるスピードを向上させるためには多読が一番効果的です。
様々な知識を詰め込んだとしても、本番までにどれぐらいの量の英文を読み込んできたかといったことが合否をわけるということです。

特に多読が問われる大学を目指す受験生はより重要

点の伸び
多読は基本的にはどの受験生にも必要不可欠な勉強と言えます。
ただし、本番の問題形式によってはより重要な大学もあるので、予め正しく自分の志望校の過去問を確認しておく必要があります。

早稲田と慶應で比較しても、早稲田の方が語数は多い傾向にあります。
また、早稲田の法学部の入試問題では論説ではなく随筆が出題されており、語数も1200語前後の長いものになっています。

実際の問題を見て、語数と出題内容を把握しておくことが必要です。

多読の方法は?

それでは、具体的にどのような方法で多読の勉強を行っていけばいいのでしょうか?

基礎的な単語と文法知識は必要

多読に入る前のそもそもの話になってしまいますが、基本的な文法事項は一通りおさえた状態で多読の勉強を始めていきましょう。
教科書レベルの理解でも問題ないので、ほとんど理解していない文法の単元があったりすると、読んでも全く頭に意味が入ってこないため非効率な勉強をなっていまいます。

また、単語力も同様に最低限身につけておくことが必要です。
こちらも、本番レベルである必要はありませんが、センターレベルの単語を70%ほど覚えている状態で勉強を開始してください。

初見の文章を読む

基本的には、500語以上(できれば1,000語以上)などのある程度の量がある長文の問題集を使って勉強を進めていきます。
より力が身に付いてくれば様々な大学の過去問で実施するのも効果的です。

まずは、一気に英文を読み進めていきます。
もちろん可能な範囲で細かい意味を理解していくのですが、一番意識するのは文章全体を通しての主張を理解することです。

目標の時間が設定されていれば、それよりも10%ほど短い時間を目標にして問題に答えるところまで進めていきます。

わからない単語はメモしておいて

一気に読み進めていく中で、わからない単語がればマーカーなどでメモをしておいて見直しの際に覚えるようにします。
文章の意味は全て復習する必要はありませんが、単語は最低限覚えるようにしましょう。

復習は設問に関わる部分だけ

入試本番においても、英文は全て細かく理解している必要はありません。
大切なのは、設問にかかわる部分(=重要な部分)をおさえることができるか?という点です。

復習を行う際も、設問の解説部分をまず読んで、該当の箇所の英文の理解だけしっかりと行います。その際に、おさえておくべき文法事項があればノートに書き留めるなどしておきましょう。

多読の効果は?

英語の勉強

多読を進めることで合格に近づくわけですが、具体的にどのようは事が合格に導いてくれるのでしょうか?

時間内に問題をとき終わることができる

多読の必要性の部分でも紹介しましたが、多読の最大の効果は時間内に実力(持っている知識)を出し切れるということです。
ギリギリのところで合否を分けるポイントになるので、最終的に合格に導いてくれるのは多読といっても過言ではありません。

精読すべき所に時間をかけることができるようになる

上にも関連しますが、時間が確保できることでじっくりと読むべく所に時間をかけることができるようになります。
また、普段から重要なポイントのみを復習していることで、必然的に英文における重要なポイントをつかむ能力も高めることができます。

おすすめの問題集

このように、多読は合否を分ける重要な勉強です。
やり方自体はシンプルですが、ひとつひとつ積み重ねていく事を意識して頑張ってください。

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