センター試験 リスニング対策

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リスニング対策はセンター試験のみならず、なかなか難しいものです。国によって癖があるのはもちろん、人によっても癖があります。また、話している内容に馴染みが無いと、なかなか理解することが難しくなります。そういう事情を鑑みれば、リスニングが不得意だとか、なかなか勉強しにくいと思うのは当然です。

今日はリスニングの勉強方法の中でもセンター試験に焦点をあたてものを紹介していきます。

センター試験の傾向

出題形式は6パターン

第1問=短い対話を6問、イラスト、数字、語句、英文を選択

第2問=短い対話を7問、対話に続く応答を選択

第3問A=少し長めの対話を3問

第3問B=長めの対話、設問3つ

第4問A=長めの対話、設問3つ、または短めのモノローグを3問

第4問B=3人の会話、設問3つ、または短めのモノローグ、設問3つ

問題形式としては、上記の様になっています。配点は50点なのでなかなか無視できない点数となっています。

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第1問の内容

設問:あり

設問と選択肢は問題冊子に印刷されています。そのため、何を聞き取る必要があるのかは、音声が流れる前に判断しやすくなっています。

ここで1つ注意したいのは、選択肢に示されている内容そのものが、そのまま出てくるとは限らないということです。多少の言い換えなどがあるので十分に注意しましょう。

第2問の内容

設問:なし

この問題は放送された音声に続く内容を選択する問題です。短い対話から、問題内において、「誰」が「何」をしているのかを素早く判断する必要があります。

第3問Aの内容

設問:あり

少し長めの対話と言っても、第1、2問よりも少し長い程度です。第1問同様に設問は問題冊子に印刷されているので、どのような内容かは判断しやすいと思います。

但し、内容が長くなるので全体の流れをうまくつかむことが出来ないと内容の把握が難しくなります。

第3問Bの内容

設問:あり

BはAよりも更に長い内容を聞くことになります。対話の場面が日本語で記載され、設問は英語で記載されています。そのため、どのような内容かは判断しやすいと思います。

2015年度までは表に関する設問でしたが、2016年度からはチラシに関する設問となりました。

設問に関しては、対話だけで判断できる場合もありますが、チラシが設問に関わる以上、その内容を確認することで内容の整理に役立つでしょう。

第4問Aの内容

設問:あり

設問が問題冊子に記載されているので、どこに注意すればいいかは判断しやすい問題です。

2015年度までは4Bの方で出題されていた長めのモノローグ問題です。

内容としては2つあり、意見タイプと事実タイプがあります。

意見タイプであれば、自分で作文を書く時同様に、①序論、②本論、③結論の流れになっています。

事実タイプであれば、5W1Hが大事になります。

第4問Bの内容

設問:あり

設問だけではなく会話の場面まで設定されているので、どのような状況かは判断しやすいですし、誰のどのような発言に注意すればいいのかも分かりやすいと思います。

2016年度以降の新傾向問題として、3人の会話を聞く問題が出てきました。3人ということは、誰がどの発言をしたのかをしっかりと区別していなければいけないということです。

メモの仕方

リスニング時にメモをして良い場合、メモをするようにとアドバイスをされるかもしれません。ですが、具体的にどのようにメモを取れば良いのかを教えられることは少ない様に思います。

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英語か日本語か

メモを取る時の言語ですが、英語なのか日本語なのかという疑問がまず出てきます。これに関しては、正直どちらでも良いと思います。自分が書きやすい方、間違わない方を選べばいいです。

どこをメモするか

必須:「誰・何が」と「何を」または「~した」

準必須:「どこで」

文脈的に目的語があれば動詞が明白な場合、動詞をメモする必要はありません

また、逆も然りです。

場所が問題となる場合、当然場所の区別をしてないと問題に正解することは出来ません。

記号を使う

メモしようとする内容を、いちいち全て日本語なり英語なりで書きとめようとするのは難しいです。そのため、ある程度メモを簡略化するために、記号を使うことを推奨します。

「~した」という肯定文なら、「+」にしておき、

「~しなかった」という否定文なら、「-」にしておくと簡単になります。

こういったものは、日常生活でも使うことが出来ます。

リスニングの勉強方法

勉強の前の前提

リスニングに必要なのは、音そのものへの慣れとスピードへの慣れです。ですが、それ以前に必要なことがあります。

1.語彙・文法

2.読む速さ

3.音の発音

この3つが無いと、いくら頑張ってリスニング用のCDを聞いたところで無意味です。

何故ならば、聞いてもその音が何の単語を意味するのか理解出来ませんし、文法を理解していないのでそもそも英語を理解できていないからです。

また、読む速度が遅いということは、理解する速度が遅いということです。つまり、聞いても理解する前に次の音がやってきてしまい内容を理解することが出来なくなります。

そのため、上記3つは最低限度備えていないと、どれだけリスニングの勉強をしても意味がありません。最低限度というのは、リスニング用のスクリプトを読んで9割5分位理解出来ているという状況です。

文法問題の様に、難しいものが問われているわけではないのでこの位の理解度が無いと、効果がありません。

リスニング練習

ナチュラルスピードに慣れる

センター試験英語のリスニング問題での英語音声はナチュラルスピードです。そのため、聞き取りやすさを考慮して、ゆっくり喋ったり、間を置いたりはしていません。

そのため、リスニング教材はナチュラルスピードに近いものを選択する必要があります。

補足ですが、英語の音声はなるべく癖の少ないものを選択していると思いますが、アクセントの付け方が激しいとか、音の繋がりが強いなどの癖がある場合があります。その結果、聞き取りやすいかどうかは個人の感覚によります。

ある程度どんなものが来ても良い様に、複数の音源でリスニングの練習をしておくのが重要です。

以下にリスニング勉強用のサイトのURLを記載します。

http://learnenglishteens.britishcouncil.org/

サイト下部のListening skills practiceをクリックして、C1のどれかを聞くのが良いと思います。transcriptで英語の内容を確認できます。

過去問演習

上記のサイトではお金をかけないで勉強することが出来ます。内容がセンター試験と離れているので、もっとセンター試験に直結した勉強をしたい、またはする必要があると思うかもしれません。

その場合、過去問を買いましょう。

3年生であれば、時期に関わらずすぐに買った方が良いでしょう。1冊1000円程度で鈍器のような問題集は他にはありません。

演習の注意点

1.語彙・文法、2.読む速さ、3.音の発音が大事だと上で述べています。その原則を当てはめて勉強を進めることになります。

1.問題を解く

→時間を確認しながら問題を解いてください。また、多少の雑音があっても気にしないでください。試験会場は人がたくさんいて、時期的に厚着をしているので衣擦れの音やくしゃみをする人がいるかもしれません。実際に使う場面を考慮するまでもなく、英語を聞く時は他に音がするものだと思ってください。

2.答え合わせ

→完全正解、まぐれ正解、ケアレスミス、完全ミスの4つに分類しましょう。

この様に分類することで、自分が何を間違えて、何がちゃんと理解出来ているのかを把握しやすくなります。

3.解説・問題文を確認

→2と関連する部分ですが、解説を読んで、何を理解していて何を理解していないのかをしっかりと確認しましょう。

また、問題文を読み込むことも重要です。

ここで分からない単語・文法が無いかを確認してください。あれば、辞書・文法書で確認して次に同じ単語、同じような文が出た時に分かるようにしてください。

加えて、リスニング音声と同じ速さで読んで理解できるようにしてください。これは黙読・音読両方でです。

理解出来る速度を上げる、自分が理解出来る速度で英語を言うことが出来る。英語への慣れを作ることで、理解力が断然向上します。

まとめ

問題傾向、メモの仕方、勉強の仕方までをざっと紹介しました。単語・文法の勉強の上に成り立っている部分があるので、急がば回れな部分もありますが、英語の教材自体は有料無料を問わず溢れています。

その中で自分の目的に対して合っているものを選ぶんで使いましょう。

 

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