センター試験の大問4のBは他の問題と異なり、より実際的な英語の読み取り能力が問われています。内容自体はそんなに難しいものではないのですが、設問の内容の具体性が高く、数字を扱う可能性も出てきます。
この問題形式に慣れていないと対応が難しいと思いますので、以下に問題を解く際に手助けとなる方法を記します。
問題の概要
センター試験大問4のBは記事・広告文に対して設問が設けられています。近年はウェブサイト上での広告が一般的となっています。記事内の情報をうまく読み取れるかの問題となっています。
まず重要なことは、何が問われているかは明確なので、その部分を読み違えしないことです。そこを読み違えなければ、記事内から情報を拾っていくだけです。
解法のルール
- リード文を読み、何に関する問題なのかを確認
- 設問中のキーワードを確認
※キーワードは具体的な情報のことです - 2で得られたキーワードに注意しながら、問題を読み進める
解法ルールの説明
これらのルールを使用することで選択肢が選びやすくなると思います。
1の説明
リード文には、2017年の本試験であれば「ビデオ制作コンテストに関するウェブサイト」という文言がありますので、簡単に内容を把握できます。
正直それほど大した情報ではないのですが、これから問題を解くための下準備となります。
2の説明
キーワードの把握は問題を解く上で非常に大事となります。設問中の文言が増えるほど、当然内容が具体的になります。その時に、設問中の表現と問題内の表現の一致に関して紛らわしく思うことがあります。
ですが、問題が何を問うているのかをしっかり理解しておけば、惑わされることはありません。
3の説明
キーワードに注意しながら、頭から問題文を読んでいくことになります。この際にキーワードに関連する単語、表現によくよく注意するようにしてください。
実際の状況に置き換えると、設問文が自分が知りたいことなので、その情報が見つかるまでは少しだけ注意して読み進め、情報が見つかったら注意を高めるという風な読み方となります。
日本語の文で何か情報を探す時と同じような方法だと思って差し支えありません。
過去問演習の復習の仕方
必要なのは、「理解→暗記→使用」のサイクルを実行することです。
問題が解き終わったら、解答・解説を読んでどこが理解できていない部分なのかを確認しましょう。
過去問演習をすると、気になるのは自分が何点取れているかだと思います。特に本番が近い場合、今何点かの方が大事に思えます。しかし、その結果を受けて今後の勉強にどう生かすかの方が大事です。
勿論現時点でとれる点数が高いに越したことはありません。しかし、より大事なのは本番までに確実に点数をとれる実力を身につけることです。そのために重要なのは、自分が何を理解出来ていないかを知ることです。それを知ることが出来れば、本番までに何を勉強すれば良いのかが分かります。
まずは、問4のBの問題を再度全文読み直しましょう。この時、問題を解くことを意識せず、内容を確実に理解しながら読んでください。
そうすると、分からないまたは不安な単語、文法が出てくるはずです。これらに印を付けて、辞書や文法書で必ず確認しましょう。
分からない部分は確認して分かるようになりました。その次は、「暗記と使用」です。再度問題文を読んで引っ掛かりなく読めるようになるまで繰り返しましょう。全文を読む時間が無いという場合、理解できていなかった箇所だけでも十分です。
分からない部分の知識を確認して、繰り返し読むことで知識の定着=暗記と使用を試みます。読んで理解出来る速度を向上させることは、英語に限らずどの科目でも重要な能力です。しっかりと取り組みましょう。
まとめ
センター試験の大問4のBの解法ルールを説明しました。選択肢を1つに絞るという段階にまで行かなくても、問題が解きやすくなると思います。
とは言え、選択肢選びをより確実にするには、単純な地力が必要となります。そのための、復習となります。分からない部分は1つ1つ着実に潰して分かることを増やしていきましょう。