センター試験英語の大問6というと、ラスボス感ありますよね。試験の時は、それまで解いてきて少し疲れているとも思いますし、「また長文か」という思いもあると思います。
また、普段の勉強では、英語だけでも長文以外にする必要のあることは多いですし、他の科目だって勉強しなければいけません。そんな中で長文なんて手が回らないという人も多いと思います。
二次試験も見据えた時に、単語、文法、正確さ、速度を向上させるのは重要なのですが、センター試験大問6を解く時の手助けをしたいと思います。
センター試験英語大問6の概要
文字数は650語~760語位となっています。
問題形式は、AとBに分かれています。
Aは段落ごとの設問、Bは段落ごとのまとめを尋ねる設問となっています。
時間が無い中で、15分から20分程でいかに正確に読むかというのがポイントとなります。
長文問題を解く際の心構え
文法問題を解くためにはピンポイントの知識が必要ですが、長文問題はピンポイントの知識が無くても前後の文脈から問題を解くことが可能です。
そのため、知識問題に時間をかけるよりは、ヒントが多い長文問題に時間をかける方が点数向上につながりやすいと言えるでしょう。
解法のルール
以下の方法は確実に選択肢を完全に1つに絞ることが可能になるわけではありませんが、絞りやすくはなります。
- 先に設問を読み、問題傾向が今までと同じかを確認
違う場合でも、焦る必要はありません。多少傾向が変わっても、問題で聞きたいことはそうそう変わるものではありません。
- 問題Aは設問中でParagraph (1)などと指定されているので、各設問を読み必ず読む必要のある段落番号の側にAと印をつけましょう。
また、設問中にキーワードがある場合、必ず印をつけて確認しておきましょう。キーワードは具体的な部分のことです。
問題Bも問題A同様、問題となるParagraphが指定されるので、段落番号の側にBと印をつけましょう。
- 2のおかげで必ず読む必要のある段落が明確になりました。
イ) 対象の段落の最終文から読み→選択肢をチェック→選べる→(ロ)、選べない→(ハ)
ロ) 選択肢を選んだ後、その段落が問題Bも関わるようなら、そちらも選びましょう。
※問題Bの選択肢を選ぶ段階では、1つに絞れればそれで良いのですが、そうではない場合、ある程度選択肢を絞るだけでも後々楽になります。
ハ) 選択肢を選べない場合、その段落の最初の一文から読み、選択肢をチェックとなります。こちらも、問題Bが関わるようなら、そちらも選びましょう。
二) 問題Aの問5(=この文章のタイトルに適したものは何か)については、それまでの情報で選択肢を選ぶ。
選べない場合、最終段落を読み、選択肢を選ぶことになります。
ホ) 問題Bの残りを解くことになります。この段階で大分選択肢は絞られていることが多いので、対象となる段落を読んでいきましょう。
※対象段落の最終文に代名詞が含まれる場合、その代名詞を遡ることで情報を特定することもできます。
先にも述べましたが、これらの方法で確実に1つに絞ることは出来なくても、怪しい選択肢を排除出来たり、時間短縮の助けになったりすると思います。この方法である程度当たりをつけてから、詳しく読むということも可能となります。
復習の仕方
解答・解説の確認
間違えた理由の確認も重要です。知識が無くて間違えたのか、知識はあったが問題を解く中で勘違いをして間違えたのか、マークミスなのかなどの原因が考えられます。知識が無くて間違えた問題に関しては、文法・単語・論理展開などをしっかりと確認しましょう。
全文を精読
上述の方法では問題文中に読んでいない部分が出てきます。技術として読む方法は知っておくべきですが、技術も地力があればこそのものです。
速さと正確性は慣れによって作られる
文章を速く・正確に読むためには、慣れが重要です。そのために、知らない単語・文法がある場合はしっかりと内容を確認しておく必要があります。
知らない知識がある場合→知識を確認→知識を確認しないで読めるようになる
既にすらすら読める部分はより正確に、より速く読めるようになるために、2~3回繰り返し読んでください。
知識さえあれば、後は慣れの問題です。慣れは繰り返し読むことで得られます。
時間を記録する
全文を読む際に、時間をはかることをお勧めします。自分が理解できる速度で文章を読んだ時の速度が記録します。これを記録することで、自分の理解速度が数値として目に見えて理解出来るので、効果が分かりやすくなると思います。
まとめ
以上がセンター試験大問6の解き方と長文の復習方法です。
重要なのは読むための技術を得ると同時に地力を鍛えないと安定した得点は望めません。長文問題は単語・文法の知識があれば、後はいかに正確に速く内容を読み理解するかという話になります。
いまいちセンター大問6で点が伸びないという人は上記の方法を試してみてください。