日本最難関の世界史を攻略するには?一橋大学世界史の対策法

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今回は東大や京大の問題と並び日本最難関の世界史といわれる一橋大学の世界史、論述問題への対策を紹介します。
大学受験で最も入試の得点に直結する勉強は志望校対策であり、志望校への対策が十分にできていなければ本番で得点をとることは難しくなります。
対策法をしっかり仕入れて一橋世界史を解いていきましょう!

一橋大学世界史の構成について

一橋の世界史は全問論述で3問、各400字という構成になっています。
まれに大問の頭に一問一答形式の問題が1問だけ入っていたり、大問ごとに200字×2というような構成になっている年もあったりしますが、400字の大問が3問あるという構成は崩れることはないでしょう。

120分で合計1200字論述を書くことになるので、かなり論述問題を解きなれていないと問題の難易度以前に分量そのものが厳しい問題だといえます。
また、大問ごとに頻出の時代、テーマがある程度決まっていることも特徴的です。

頻出テーマ、出題範囲には偏りがある

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一橋の世界史はその難度や形式もさることながら、問われるテーマの傾向が非常に明らかなことでも有名です。

大問1:中世ヨーロッパに関して

かなり細かい知識や深い理解が求められる分野なので、一橋受験生は聖職叙任権闘争、神聖ローマ帝国の成立、十字軍、などに関しては特に入念な勉強が必要になります。
また、特にこの大問ではまれに教科書を逸脱したような「奇問」が出題されることもありますが、そういう問題は誰もできないと割り切って気にしすぎないことも重要です。
みんなが書けるようなことはしっかり書いた上で、他のところでしっかり稼ぎましょう。

大問2:18世紀以降の欧米に関して

切り口は様々ですが、この大問では問われること自体はわりあい易しめなことが多く、教科書的な理解がしっかりできていればその要約で済む問題も多いです。
ただ、教科書の理解で済むといっても国際関係などは関わってくる要素がおおく、教科書理解自体が難しいかもしれません。
何回も確認することが重要です。

大問3:近現代のアジアに関して

清以降の中国、インド、朝鮮、ベトナムなどが頻出になります。
こちらも大問1,2に比べれば点がとりやすいといわれています。
それは、出題範囲が狭く過去問の類似問題も多く出るということ、そして問われることも比較的単純で経緯の説明をすれば良いという問題が多いことが要因となっているのでしょう。
朝鮮史などはほかの大学ではあまりたくさん出題される分野でないので対策がおろそかになりがちですが、一橋では過去に何回も出題されているのでしっかり対策すれば得点源にすることができる大問だといえます。

論述問題への対策はどうすればいい?

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まず、当たり前のことですが基礎的な知識が十分に入っていない状態で論述問題をいきなり解き始めても何も書けるわけがありませんし、教科書などをカンニングしながら解くのも意味が全くないとは言えないものの演習の効果は薄いです。
少なくともセンター試験で80点はとれるレベルで通史の理解を深めていることが前提になると思ってください。
さて、論述問題を解くのに必要な要素として「通史の流れの理解」「用語の正確な暗記」「文章構成の知識」の3要素に分解することができます。

通史の流れの理解

論述問題で一番よく問われるのはある出来事の経緯などの歴史の流れを記述するものですが、一橋の世界史でもそれは例外ではありません。
出来事そのものを暗記していることはもちろんですが、出来事と出来事の因果関係、前後関係を間違えて記述してしまうと理解が不十分だということになってしまいます。
教科書をしっかり読み込んで、因果関係をおさえるようにしておくことが重要です。

用語の正確な暗記

人名、地名、事件や戦争、条約の名前などの基本用語をしっかり覚えていることは当然重要なことになります。
一問一答や穴埋め形式で何度も繰り返して単語の知識を確実なものにしましょう。

また、特に重要な歴史事項に関しては年号を覚えることも大切です。
年号自体は記述するほど重要な情報ではないためそのまま答案に書く必要は必ずしもありませんが、年号を覚えておくことは流れの理解を確実にします。
因果関係の知識が曖昧になってしまっても、年号を覚えていれば前後関係を間違えて書いてしまうことはなくなるからです。

文章構成の知識

これは論述問題に特有のものになります。
論述問題ではさまざまなことが問われます。
「経緯」を聞かれる問題、「比較」を問われる問題、「変化」を論じる問題などはそれぞれ異なる文章の構成を求められます。
この知識は模範解答や参考書などから学び身に着けないといけないものになり、ここが一番大変かもしれません。

自分の書いた論述をひとつひとつ見返し、「問われていることに対して明確に答えられているかどうか」を確認することで論述の文章構成は間違いなく上達していきます。
学校の先生などに添削をお願いするのも有力です。

一橋世界史攻略へのおすすめ参考書!

最後に、上の項で説明した3つの要素ごとにおすすめの参考書を紹介するのでぜひ参考にしてください。
ここで紹介する参考書はどれも飛びぬけてレベルが高いわけではなく、多くの人が名前は聞いたことのあるようなものになっているはずです。

くれぐれも、一橋の世界史といえどもセンターレベルの知識の上に論述対策があるのだということを理解してもらえればと思います。
そして、一番大切にしないといけないのは一橋の過去問です。
一橋は出題範囲が非常にはっきりしている分、過去問の焼き直しのような問題もかなり多く出るので今までの過去問を徹底的に演習し、解けるようになっておくことはとても大きな効果を期待できます。

通史の流れの理解

鉄板の教科書系参考書です。
教科書では頭に入りづらいという人は使ってみて損はないでしょう。何回も繰り返し読んで通史を頭に叩き込みます。

こちらも有名どころですが、ナビゲーターに比べてカラフルで見やすい点が優れているように感じます。

用語の正確な暗記

用語のレベル分けがわかりやすくされているので、頻出範囲に関してはレベルの高いものもしっかりおさえておくようにしましょう。

基礎的な単語の穴埋めなので、これだけでは知識として少し不十分な感もありますがセンターレベルの基礎知識を確認する目的では非常に優れています。
自分で手を動かしてノートに書く必要があるのも良い点ですね。

文章構成の知識

こちらはかなりボリュームのあるものですが、論述はやはり書き慣れることが一番大切です。
解説もしっかりついていてわかりやすく、自分の作る答案のどこが悪いのかを客観視することができるようになります。

まとめ

ここまで一橋大学の世界史への対策を紹介してきました。いかがでしたか?
世界史の対策を入念にすることはもちろんですが、一橋は英語と数学、国語も非常にレベルが高く十分に対策をする必要があります。
世界史は極めようと思えばいくらでもできる科目ではありますが、「奇問」といわれるほど難度の高い問題が出題されることもありほかの受験生と大きく差をつけることは難しい科目かもしれません。
勉強時間には限界があるので、平均的な受験生がとれるところを落とさない程度まで仕上げてほかの科目にも十分な時間を充てられるようにしていきましょう!

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