私自身が予備校で働いていたときに受験生から出る質問でとても多かったのが「漢文はどう勉強すればいいですか?」です。
確かに漢文の勉強法は迷走しがちですよね。
「なんとなく高校の授業で句法は知っているけど文章は全然読めない」あるいは「文章の意味はなんとなくわかるけど点数が伸びない」といった声をよく聞きました。
そんな受験生向けに漢文の勉強法を伝授します。
一から始めるでもわかりやすいよう、勉強の流れに沿って紹介しようと思います。
基本事項の暗記をする!
まずは基本事項の暗記からスタートしましょう。
漢文の基本事項といえば、漢字と句法ですね。
漢字については、読みや意味はもちろん書き下す際にも注意すべき点がいくつかありますので覚えましょう。
句法については読み方、書き下し文、意味と覚えることが多いですね。同じ意味でも漢字が変わることがあるので注意が必要です。
漢字と句法についてはまとまった参考書が多く出版されているので購入して丸々覚えることをおすすめします。
基本的にはどの参考書でも大差ないと思うので、自分に合った読みやすいものを選んでください。
参考書は、漢文の基本事項だけが体系化されたものとワーク式で書き込めるものが存在します。
漢文は普段あまり触れることがないものなので、ワーク式の参考書で、たくさん書いて覚えることをおすすめします。
実践練習はセンター過去問で!?
基本事項を暗記したら実践練習です!
実践練習ではセンター過去問を利用するとよいでしょう。
英語や数学に比べ、漢文の問題集は多くありません。
また、難易度にばらつきがあるため初心者にはおすすめできません。
そこでおすすめしたいのがセンター過去問です。
センター試験の漢文は比較的クセがなく読みやすい文章なので初めての実践練習に向いています。
また、問題構成が基本の「漢字の読み」から応用の「文章全体の意味把握」など幅広いため、網羅的に練習をしたい人におすすめです。
できれば10年分ほど3周は練習できるとよいですね。
時代背景を知るとなおよい!?
漢文は普段あまり触れることがないものです。
また当時の人と今の私たちでは文化や考え方が異なるため「文章を読んでもよくわからない」ことが多々あります。
そこで、余力があれば当時の時代背景を勉強することをおすすめします。
当時の文化や考え方を知ることで、文章を完璧に読むことができていなくても、意味や答えを推測することができます。
まとめ
漢文は勉強法がわかりづらい上に基本的に配点が低く勉強を敬遠する人が多いです。
そのため、コンスタントに高得点が取れるようになれば他の受験生よりリードできるだけでなく、試験全体の点数も安定させることができます。
今回紹介した流れで、いままで避けてきた漢文の勉強をスタートしてみてください!
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