高校に入って英語の勉強が全く分からない。または、これから高校の英語の授業についていけるか分からないという人も多いと思います。今の段階でテストを何とかやり過ごすことが出来ても、高3の時には大学受験が待ち受けています。
センター試験も変わる様ですし、英語に関しても読む・書く・聞く・話すの4技能が求められています。試験や状況によって求められる能力が変わるというのが実情ですが、その状況にある程度対応できるように基礎能力を鍛えておくというのが重要になります。
以下、学校での勉強方法から独学の仕方までを説明していきます。
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中学までの学習内容の理解
高校の英語の授業では、中学の英語の授業よりも当然勉強する内容が多くなります。
まずは英文を読むにあたって必要な文法項目も増えます。次に文を構成する単語も増えます。英作文やリスニングの勉強も今までよりも必要になってきます。
高校の英語の授業内容を理解するためには、まず中学までの学習内容を理解することが大事です。
中学まで勉強する内容は、英語の学習においては物凄く基本的な内容です。それらをしっかりと理解していないと、高校の英語の勉強でも躓く可能性が非常に高いと言えます。
学習内容の確認方法
中学までの学習内容を確認する手っ取り早い方法は、英検3級の過去問を解いてみてください。
文部科学省により英検3級自体が中学卒業レベルとされています。
以下のURLより過去問を入手可能です。
http://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html
文法や単語のチェックと割り切って、リスニングは除外するにしても、7割位の得点は欲しいところです。
7割の得点に届かない場合、まずは中学までの英語の学習内容をしっかりと理解してください。そうでないと、冒頭で述べたように高校の授業についていくことができなくなります。
今後の勉強にも生かすために、英検で中学の学習内容を復習することをお勧めします。
ですが、そこまで考えていないという場合、高校受験用の英語の総復習問題集を1冊仕上げるだけでも理解度が全く異なります。
高校での授業の受け方
授業の受け方は担当する教師の方針もあると思うので、まずは教師の方針に従うことが重要です。予習で単語を調べたり、文を訳したりすることもあると思います。それが教師の方針として決められているのであれば、行う必要はあります。
また、授業中は「その授業でのポイント」と「自分が大事だと思うポイント」、「不安だと思うポイント」に印を付けておくことが大事です。この様に印を付けておくことで、後で復習する時にどこを確認すれば良いのか非常に楽になります。
復習で授業内容を理解
他の科目の勉強、部活などもあるので、学校で勉強した内容をその日のうちに1つ1つ理解していくのは大変だと思います。
上記で説明した、「重要なポイント」、「自分が大事だと思うポイント」、「不安だと思うポイント」の内、最低1つは確認するとか、単語だけでも確認するとか言ったルールを作ってしまいましょう。
遅くとも、その週の内に上記3つは確認して、授業内容を理解してください。時間が経てば経つほど、授業でやったことすら忘れていきます。加えて、一度ある程度理解してしまえば、テスト前に確認する時の理解度合いも異なります。
教科書内容の進め方
英語は文法書と辞書があれば、分からない部分は自分で調べて勉強を進めることが出来ます。教科書の場合、全訳や設問の解答が付いていないことが多いので、なかなか自分で教科書を進めるのは大変かと思います。
教科書ガイドの活用
教科書ガイドは1冊3000円近くするものもありますが、塾・予備校に行くよりは安いです。全科目分揃えるわけではありませんので、十分選択肢として考慮に値するものだと思います。
また、教科書ガイドはその学年の間は使えるものです。塾・予備校で学校の授業内容と異なる内容を勉強するよりも、教科書準拠の内容で授業内容の補強や先取りをする方が良いとも考えられます。
独学のススメ
上の方でも少し触れましたが、英語は文法書と辞書があれば分からない部分を自分で調べて勉強することが可能です。あまりに分からない部分があると、いちいち自分で調べるのが大変なので教科書ガイドという手段を提示しました。
調べる量に関しては、自分がどのレベルにいて、どのレベルを勉強したいのかで変化してきます。
独学の注意点
初めて独学する人が、英語の問題集や参考書を買う際に注意する点がいくつかあります。
1.自分のレベルよりも低いものを選ぶ
→自分で勉強しようとやる気を出して、なるべく難しいものを選びたがる気持ちは理解出来ますが、基本的に分からない部分も自分で調べて解決する必要があるため、まずは確実に理解できるものを確実に理解して次のレベルにつなげる必要が出てきます。そのために、自分のレベルよりも低いものを選ぶ必要があります。
2.自分が勉強する分野を選ぶ
→何を当たり前のことを思うかもしれません。ですが、英語の参考書・問題集は膨大な種類があります。自分が何を勉強する必要があるのかを明確にしてからでないと、自分の需要にはそぐわない参考書・問題集を買ってしまうことになります。
まだ何を買うべきか分からないという人は、とりあえず英文法参考書を選んでください。それが英語の勉強を進めるにあたっての基礎となります。
3.解説が詳しいものを選ぶ
→2で選んだ参考書・問題集を自分で進めていくため、問題を解いて間違えた際には自分で解説を読んで理解する必要があります。そのため、解説が簡素なものよりも、詳しいものの方が独学には向いています。ある程度知識が増えて、問題演習だけ出来れば良いという場合、解説が簡素なものを選ぶということも十分可能です。
4.CD付き(=音声データDL可能)のものを選ぶ
→リスニング試験がより一般化してきているので、なるべく音声付きのものを買って英語を聞く機会を増やす方が良いと言えます。英語の4技能の基礎を形作るために「読む・書く・聞く・話す」の内、「聞く・話す」も出来るだけ勉強しておきましょう。
独学と英検
独学を効率よく行うために、英検をお勧めします。
英検の良いところは、級別になっているので自分のレベルに合わせた勉強が可能ということです。
可能であれば、英検の試験を受けて資格を持った方が今後の勉強や大学受験の時に有利になります。ですが、そこまでのやる気が無いという場合でも、「読む」だけは英検で勉強するなどの選択も可能です。
まとめ
勉強は分からない部分を分かるようにしていくことの積み重ねです。そのためには、中学レベルまで戻ることも必要です。
逆に分かることが増えていけば、高1でも高2、高3、そしてそれ以上の内容にまで進むことが出来るようになります。英語は数多くの参考書・問題集・勉強方法がありますが、まずは授業、教科書、英検などある程度身近なものから勉強していくことをお勧めします。