みなさんセンター試験の時間配分で困ったことはありませんか?
理想的な時間配分や解く順番などは本やインターネットで多く示されていますが「このとおりやれ」と言われてもなかなかうまくいかない受験生が多いのではないでしょうか。
過去の合格者にとっては「勝利の方程式」であってもそれがみなさん全員に当てはまるとは当然限りません。
そこで今回は、みなさんオリジナルの時間配分の決め方を伝授しましょう。
Contents
制限時間の80%が最適!
まずは試験全体の時間感覚について、制限時間の80%に設定することをおすすめします。
例えば80分の試験であれば64分、60分の試験であれば48分です。
わざと全体を短めに設定するのには2つの理由があります。
理由1:見直しをするため
試験全体を80%の時間で解き、残った時間は点数を最大化するために有効活用し見直しを行いましょう。
センター試験は正解を導くだけでなく正しくマークしなければ得点になりません。
センター試験でよく発生するケアレスミスが「マークミス」です。
たった1つマークを忘れたためにそれ以降すべてのマークがズレていたり、そもそもマークをすべて忘れて進んでいてしまったりします。
時間ギリギリで解いた結果マークの見直しを全くできないのは好ましくありません。
もう1つ多いミスが問題文の読み間違いです。
「ふさわしくないもの」を選ばせる問題で「ふさわしいもの」を選んでしまうケースが少なくありません。
これも少し時間をかけて見直すだけで防げるミスです。
センター試験は1問1問の配点が比較的大きいため、また部分点が無く「everything or nothing」のため、たった1問でもこういったミスを減らすことが得点アップに大きく貢献します。
理由2:残り20%の時間が心の余裕を生むため
センター試験は時間との闘いになることが多いです。
短い時間でどんどん解き進める必要があるため焦ってしまい、そこからミスを重ねるケースが多くあります。
まずは落ち着いて解くためにも「20%の時間」が心に余裕を持たせてくれます。
当然人間余裕があると不思議と集中力も上がるもので、80%という短い時間を目指して解くと結果として普段より落ち着いて早く終わらせることができます。
また20%の時間があるために分からない問題を飛ばして後から戻ることができるというのもメリットです。
これも心に大きな余裕を持って解き進めることにつながります。
分からない問題を飛ばせることはセンター試験得点最大化の戦略的にも非常に有効です。
詳しくは後述します。
基本は解ける部分から解く!
センター試験で大切なことは「かけた時間あたりの得点」を最大化することです。
平たくいえば短い時間でたくさんの点数を取ることです。
これを達成するためには解ける部分、すなわち自分の得意分野から攻めることがおすすめです。
センター試験は記述式問題と異なり部分点がありません。
そのため大問の序盤でつまづくと大問丸々落としてしまう可能性があります。
極論を述べると、
1.100%の時間で大問1問だけ満点を取る
2.80%の時間で各大問の前半(自分で解ける部分だけ)を確実に取る
の2者であれば後者2.の方が得点を最大化できることが多いです。
1問あたりにかける時間についても「得意分野>苦手分野」とすることをおすすめします。
例えば60分大問4つの試験があり、
大問1:とても得意
大問2:とても苦手
大問3:まあまあ得意
大問4:少し苦手
であると仮定すると、解く順番とかける時間については例えば
大問1:20分
大問3:15分
大問4:8分
大問2:5分
とするのがおすすめです。
解く順番とかける時間についてはみなさん個人差がありますので、本記事を参考にベストな組み合わせを見つけるとよいでしょう。
大問あたりの制限時間を決める!
時間配分を決めた上で、大問ごとに設定した制限時間をオーバーしないようにしましょう。
制限時間を超えるくらいなら先の問題を解き進み、後で戻って来た方がベストです。
センター試験は時間が短いため、ど忘れしただけでもその問題に固執することは避けるべきです。
仮に10分かけて5点分の知識を思い出せたとしても、その10分で先の大問を解いていれば大問丸々解けた可能性すらあります。
空欄で先に進むのは恐いですが、先に説明した「20%の余裕」もあるので勇気を持って飛ばしてしまいましょう。
まずはその先の問題の得点を最大化した上で、あらためて戻ってくるのがおすすめです。
自分の得意不得意が分からず大問あたり制限時間を決められない人は下記の計算式で時間を算出しましょう。
大問あたりの制限時間=全体の制限時間×0.8÷大問数
センター試験の勉強を始めたばかりの人もこの式を基準にするのがおすすめです。
まとめ
本記事では時間配分の決め方を提示しましたが決めるのはアナタ次第です。
これで「押しつけの時間配分」から解放されるのではないでしょうか。
ぜひ自分の点数を最大化できる最適な時間配分を探してみてください。