大学受験の勉強においてすべての基本となるのが、高校で配られる教科書です。教科書にも種類があり、1つの事項を伝えるための表現方法やレイアウトは異なりますが、指導要領に沿った内容はほぼ統一されています。
そういう意味ではあまり面白味を感じられない教科書ですが、受験勉強ではとてつもない味方になってくれるのです。
ここでは、そんな教科書を活用した勉強法について紹介していきます。
騙されたと思って、まずは教科書!
教科書は面白味に欠けると書きました。しかし、その理由は単純明解です。全国にいる様々な高校の先生が、皆統一して指導できるように作られているため、表現が平易だったり無駄が省かれたりしています。
しかも、教科書は世の中の高校生すべてに届けるものですから、その科目が苦手な生徒にもなるべく理解できるように作られているのです。
ですから、教科書を使った勉強は高校1年生〜2年生など、大学受験に向けて勉強を始めた、もしくは始めようとしている人に向いています。
まず、読んでみよう!
では教科書を使った勉強法は、具体的にどのように実行するのでしょうか?
答えは簡単、ひたすら読んでいくのです。理科や社会など、分厚くてすぐに読みきれない科目もありますが、まずは徹底して一通り読んでみるのです。電車の中などの移動時間を活用しても良いでしょう。
そうすると、だんだんと分野に対する感覚がついてきます。ここはごちゃごちゃしてて難しいな、とか、ここは簡単でいくつか暗記すればクリアできる、とか、科目ごとの分野において自分なりの感覚が出てくるのです。
もちろん苦手や難しさを感じた範囲は何度か読み返しても良いでしょう。もしくは、学校の授業を活用して理解を深めたり、先生に質問も良いでしょう。
後から気づくメリット!
この教科書勉強法を通じて得られるメリットは成績だけではありません。
この教科書勉強法の本質は「独学を身につける」ことにあります。
教科書を読むというのは、実はなかなか退屈な行為です。学校の授業のように発言や発表タイミングはないし、予備校の講師が話す面白い雑談もありません。しかし逆に言えば、教科書は無駄が省かれた情報の宝庫です。
情報に触れて独学が出来るようになれば、いちいち講義や授業を受ける行為をしなくても、どんどん勉強を進めて成績が伸ばすことができます。
まとめ
教科書勉強法は、学校の授業を真面目に受けたり、予備校に通ったりすることを否定するものではありません。しかし独学の力を身につけることで、その取捨選択が出来るようになるのです。
何でもかんでも他人に頼るのではなく、独学という柱を持ちながら大学受験を戦えるという、大きな武器を得られるのです。