大学受験を目指す受験生にとって、数ヶ月に一度やってくるイベント。それが模試です。みなさんの通う高校によっては、校内模試のように高校の先生が独自に作った模試もあると思いますが、模試において世の中の圧倒的多数を占めるのは、予備校が主催する模試です。例えば、河合塾、駿台、ベネッセ、東進など各予備校がオリジナルの問題を作成しています。模試は多くの人が受けるため、自分の実力試しに有効と言われます。しかし自分の実力を知るだけではなく、得点アップを図るための復習材料として使えたら一石二鳥だと思いませんか!?ここでは、そんな模試の効果的な復習方法について紹介します。
正解・不正解の全問題を見直す
模試はマーク式と記述式のものに大別できますが、いずれの場合でもこれは当てはまります。試験は点数を取るものですから、多少当てずっぽうでも答えを書きます。それらは一部たまたま正解になって返ってくることもあります。しかし、それらは真の実力で獲得した得点ではなく一部運の要素もあるはずです。
ですから模試の結果が返却されたら、不正解の問題だけ見直すのではなく、正解した問題も本当に自分はできていたのか、見直すべきなのです。
逆にたまたま正解した問題というのは、全く知らないわけではないけど記憶が曖昧なケースというのも多いため、一番得点アップしやすい分野だとも言えます。
本番の入試と比較して、自分の課題を明らかにする
自分の苦手分野や今後の課題分野がわかったとしても、その分野を片っ端から潰していくというのは正しくありません。みなさんのゴールはあくまで本番入試で得点を取ることですから、その模試が得意になっても仕方ないのです。そこでみなさんがすべきは、自分の志望校の過去問とその模試を見比べることです。
過去問と模試では形式も内容も全く異なりますが、その中で共通点を見つけていくのです。そして共通点がある場所は自分が得点すべきポイントですから、重点的に復習します。一方、共通点のない場所は復習は浅くて構わないのです。あくまで極端な例ですが、模試で英作文が出ていても志望校の入試に記述問題が無ければ、英作文の復習をする意味はあまりないかも知れません。要は自分自身が、どのような問題内容と形式で得点を取らなければならないのか、明らかにしておきましょう。
まとめ
まずPart1では、自分が復習すべき範囲や内容の見つけ方について解説しました。
次回はこれらを発展させて、具体的にどのような方法で復習をすべきなのかについて、説明していきたいと思います。
みなさんも模試は何度も受けることになりますから、模試の有効活用法を理解して身につけておくことは、大学受験において大きな武器になることでしょう。