大学受験は1〜2月を中心に行われますが、基本的には試験1発勝負です。
どこの大学に合格したから勉強方針を変えるとか、どこの大学に落ちたからやり方を変える、といった方法を取ることができません。
そのときに受験生の味方となるのが模擬試験、通称模試です。
模試の多くは大学受験関連の大手が提供しており、全国的な受験生のデータをもとに自分の立ち位置や状況を客観的に把握することができます。
しかし模試の種類はたくさんありますので、どの模試を選ぶべきか分からないこともあるでしょう。
ここでは、その模試の選び方や基準について解説します。
①センターレベル
仮に私立を目指していても、センター試験は今や必須の試験です。
センター試験を利用した入試が可能だからです。
その意味ではセンターレベルの模試は1つ定期的に受けておきたいものです。
高校2年生では1〜2回、受験生は2ヶ月に1度のペースが良いでしょう。
マーク式の試験なので、先に自己採点をしてある程度すぐに自分の実力が分かることがポイントでしょう。
②全国模試(マーク式+記述式)
全国で統一されて実施する模試ですが、これは高校1〜2年生のときなど、まだ志望校が明確になっていないときに利用すべきです。
全国模試の特徴は、やはり全国の人が受験することです。
ですから全国における自分の立ち位置は分かりますが、自分が実際に受験する試験での自分の実力は分かりません。
高校3年生以降に、敢えて受験する価値は低いと考えられます。
③特定大学模試
有名なものでいえば、東大模試、京大模試ですが、これらはかなりの労力を予備校が使って開催しています。
キャッチコピーは「本番レベル」という話ですから、これらの模試は受けておいて損はありません。
積極的に受験しましょう。
問題は、これらの模試は年に数回しか開催されないということです。
そこで、自分が利用している予備校だけでなく、他予備校の模試も受けてしまいましょう。
実際に東大を受験する多くの人は、複数の予備校の東大模試を受けています。
④校内模試、他
①〜③で、ほぼ大きな模試は網羅されていますが他に存在するのが、高校オリジナルの校内模試、塾や予備校が提供しているその他の模試があります。
これらは母集団が実際の受験と違っているだけでなく、問題や採点基準も自分の志望校とは異なっていて比較にならないことが多々あります。
ですから、こういった模試は強制されない限りスルーした方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
模試はなんでも受ければ良いというものではありません。
1つの模試を受ければ、受験している1日と復習時間分が割かれてしまいます。
自分が受けるべき模試を見極めて、効率的に実力を把握しましょう。
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