保護者のみなさんは、普段お子さんの受けている模試についてどのくらいご存知でしょうか?
もちろん保護者のみなさんが大学受験をするわけではありませんから、端から端まで知り尽くす必要はありませんが、お子さんが大学受験で有利になるような模試選択ができることが理想だと思います。
そこで、今回は世の中にたくさん存在する模試の選び方について、ご紹介したいと思います。
重視すべきはセンター模試と大学別模試
模擬試験とは本番の入学試験を模したものですから、なるべく本番に近いものを重視すべきです。
一方、統一模試のような形式が一般的であり、特定の試験に特化していない試験はあまり重視しても仕方ありません。
確かに偏差値や順位などは示されるものの、それらは一部の層が受けておらず、不当に高い偏差値が示されるケースもあります。(東大に大量合格するような高校は、そのような試験を重視していませんし、学校単位で受けていないこともあります。)
ですから、模試を受ける際は予備校の言われるがままに受験するのではなく、センターや志望校対応の模試を受けると良いでしょう。
予備校と模試
模試は予備校ごとに出てくるため、同じような模試を何度も受験することができます。
普段通っている予備校で不要な模試を受けるならば、他塾の有用な模試をお金を払って受験した方がよほど有意義です。
例えば東大を例に挙げれば、東大模試は河合塾、駿台、代ゼミ、東進の4種類が展開されています。
これらをそれぞれ受けるだけでも、年間10回程度の模試の回数になります。
すべてを無理に受験する必要はありませんが、それだけ模試の機会は多く用意されているということです。
模試の計画の立て方
上記のように、世の中には大量の模試が存在しているため、片っ端から受験してしまうと、なかなか思うように時間が取れなくなってきます。
模試は基本的に長丁場ですから、受験するのに1日かかります。
さらに復習や成績表の見直しなどでも1〜2日かかる可能性もあります。
そのため、1つの模試で2日潰れるとしても、10個模試を受ければ20日間。2/3ヶ月がなくなってしまうことになります。
ですから、模試は原則月に1回まで。
夏休みや冬休みなどの直前期には2回まで、といったルールを決めて、その中で有効な模試や本人が希望する模試を組み立てて行けると良いでしょう。
やる気のあるお子さんほど、実力を確かめるために模試を増やしがちですので、そこは保護者のみなさんが諌めてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたか?
模試は世の中にたくさん存在するものの、模試を受けたからといって成績が上がるわけではなく、あくまでも実力試しです。
実力がないのに模試ばかり受けて時間がなくなり、結局本番に間に合わないという事態に陥らないよう、保護者のみなさんも気をつけてあげてください。