受験生は普段は高校や塾、予備校に通っており、意外と自宅の外で勉強する機会が多いものです。
もちろん、どこで勉強していようとしっかりやっていれば何の問題もありませんが、様子がうかがえないのは不安もあります。家で勉強しているときでも、集中を乱さないよう、おいそれと声をかけられないのが現実ではないでしょうか。
そんなときには、お子さんの受験勉強の状況を知るために有効な質問があります。お子さんにとっても聞かれて嫌ではない話をすることで、普段の様子が伺えます。今回はそんな質問の仕方をご紹介します。
①友達の様子を聞く
類は友を呼ぶと言いますが、それは大学受験にも当てはまります。普段お子さんが仲良くしている友人について話を聞けば、どのような環境で勉強しているかがわかるでしょう。
本人よりもレベルの高いお子さんと一緒に勉強しているのであれば、良い刺激を受けているでしょう。同じ志望校であれば、過去問の対策や模試のことなど、有用な情報も得ているかも知れません。
一方、明らかに本人よりもレベルが低かったり、遊んでばかりいるような集団と一緒にいると、なかなか学力は伸びない傾向があります。
もちろん友人を学力で選ぶ必要はないのですが、人は一緒にいる相手とコミュニケーションし、その相手から情報を得ます。その意味では遊びに誘われたり、サボったりする環境を側に置くことは非常にリスクのある行為です。
②塾や予備校の講師について聞く
もう1つ有効なのは、塾や予備校の講師について聞くことです。講師は世の中にたくさんいますし、講義スタイルやレベルも多様です。その中でも現在受けている講師については、お子さんは何か意見を持っているはずです。
基本的に現在の講師に満足していたり、一部不満はあってもそれが具体的・合理的であれば問題ありません。講義が楽しいのですから、一生懸命勉強するはず。
しかし講師に対して不満ばかり言うケースは注意です。そもそも現在の塾環境が、お子さんの学力や勉強法に合っていなければ通い先を変えるべきです。もしくは、文句ばかり言っている学生の全く集中できずに時間を過ごしている可能性があります。
まとめ
もちろんどこかの予備校に完璧な講師陣がいたり、絶対合格できるだけのカリキュラムが揃っていることはなく、大切なのは本人の努力です。
しかし、本人に努力をしているか聞いても、その質問にどれだけの意味があるのでしょう。お子さんからすれば「どれくらい勉強しているのか」とか「勉強は順調なのか」といった保護者の方の中途半端な質問は、本人にとって疑念を向けられているようで非常に答えづらく、嬉しくない質問です。
保護者のみなさんにとって目的は、勉強量の指摘ではなく、モチベーションアップと状況確認ですから、効果的な質問によって目的を果たすのが良いでしょう。