大学受験に臨む子供に伝えたい2つのこと

家族

保護者のみなさんは、大学受験に臨むお子さんとどのように接していますか?
大学受験は言うまでもなく人生のターニングポイントの1つです。
もちろん大学受験に失敗したからといって人生で失敗するわけではありませんが、せっかくのチャンス。成功を収めるに越したことはありません。

そこで、保護者のみなさんから、受験勉強に励むお子さんに伝えるべき2つの大切なことを紹介します。

①大学受験は自分のためだけに頑張れる最後のチャンス

大学受験は自分との戦いとも言われるように、自分のために頑張る行為です。
もちろん合格を果たせば、家族や友人、先生方も喜んでくれるでしょうが、本質的には彼らに何かしてあげるのではなく、合格という成果を通じて自分の実績を生み出しているにすぎません。

しかしこれは大変貴重な経験です。
大学生を含め、社会に出て行くと必ず関係する当事者が現れます。
関係者がいれば、当たり前ですが自分の利益だけを考えて行動することはできません。
周囲の人に納得してもらえることが必要です。

だからこそ、大学受験は頑張るべきなのです。
世の中、自分のためにはなんの努力もしないのに、他人のためにとんでもない努力ができる人は多くありません。
逆に自分のために頑張ることができた人こそ、その高い能力を世のため、人のために貢献できる可能性が生まれてくるのです。

ですから、お子さんが勉強で辛さを感じていると感じたときは、「もっと勉強しろ!」と正論でまくし立てるのではなく、今やっている努力の価値の大きさをお話ししてください。

②権利には責任が伴う

大学受験に向けて勉強をしているお子さんは、世界的に見れば非常に恵まれた環境にいます。
もちろん貧困国の子供たちを挙げればキリがありませんが、同じ日本でも大学進学率は50%程度。半分の人は大学に行けない(行かない)のです。
この中にはほとんど勉強せずにただ大学に入っていく人がたくさん含まれていると考えれば、一生懸命受験勉強ができる権利があること自体、恵まれているのです。

そして、権利には責任が付随します。
大学受験という戦いに臨む以上、必ず何かしらの結果が伴います。
良い結果も、悪い結果も必ず存在します。そして受験生は、その結果を自分で受け止めなければなりません。

よくテレビなどで大学受験に失敗して人生がおかしくなってしまうような話が報道されますが、本当はそんな話はあってはなりません。
きちんと覚悟を決めて出てきた結果に対して責任を持てれば、仮にFランクの大学だろうと、高卒で働くことになろうと、胸を張って生きられるはずです。

挑戦には必ず結果が伴います。
そしてその結果は、本人しか受け止められません。
家族や仲間が肩代わりすることはできないのです。
だからこそ、この人生の大切な時間をかけて取り組む受験勉強が価値あるものであると、お子さんに伝えてあげましょう。

まとめ

大学受験では保護者は主役ではなく脇役です。
しかし脇役だからこそ演じられる役割があるのです。
お子さんと同じ目線で、不安がったり過剰に自信を持ったりせず、広い視野で主役であるお子さんを導いてあげましょう。

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