みなさんは普段の受験勉強で、各科目の勉強に励んでいると思います。
人によって教科や科目数は異なりますが、少ない方も3教科、多ければ5教科の勉強をしているはずです。
そんな受験勉強ではありますが、そもそも大学受験において求められている能力はどのようなものなのでしょうか?
各科目の問題に対して正解を導くことが求められていることは間違いありませんが、その正解を知っていること自体が、大学受験の本質ではありません。
ここでは、大学受験において本質的に求められる3つの能力について紹介します。
①継続力
まず一番重要なのが、継続力です。
どんなに賢い受験生であっても、大学受験に向けて必ず数百時間以上の勉強時間が必要です。
通常の生徒であれば、千時間〜数千時間の勉強が必要であると言われています。
これは裏を返せば、(仮に本人が心の底からやりたいと思えることでなかったとしても)継続して物事に取り組み、努力することができるかが問われているのです。
ごく一部の天才を除けば、すべての受験生が(一定の我慢をしながら)努力をしなければなりません。
その状況においてドロップアウトせず、頑張り続けることができるかが問われています。
②客観力
次のポイントは客観力です。
大学受験というフィールドで、客観的に物事を捉えられるかということです。
例えば志望校選びもそうです。
大学受験は情報戦の様相もあり、世の中には情報が溢れています。その情報に踊らされず、現在の自分の学力と今後の伸びを想定し、的確な志望校を選ぶ必要があります。
入試問題を解く際も同じことが言えます。
どんな入試問題も、完璧に100点を取ることは求められていません。必ず一定の合格ラインがあるのです。
ですから、合格ラインと自分の学力を客観的に認識し、「取るべき問題」と「捨てるべき問題」に分けるべきなのです。
③論理的思考力
最後のポイントは、論理的思考力です。
論理的思考力というのは、合理的考えた場合どのような結論に至るかを、正しく認識できる力です。
上記は少し分かりづらい表現だったかもしれませんが、要は「あなた個人がどう思うか?」ではなく、「正しい事実を組み合わせていくと、どのような結論になるか?」が問われているということです。
このような表現をすると、画一的な答えを求められているようで嫌なイメージを持つ方もいると思います。
しかし、逆に「論理的」という軸が設定されているのですから、とても平等なことだと言えます。
例えば、「好きな動物は何?」という問題があり、犬と答えなかったら全員落ちてしまう。そんな試験は嫌ですよね?
ですから問題は「4足歩行の動物を1つ以上挙げなさい。」であるべきで、犬も猫もゾウもキリンもライオンも、正解になるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大学受験は単なる暗記大会ではありません。
暗記もやるべき重要ポイントの1つではありますが、本質的に問われているのは上記のような能力です。
普段の受験勉強も、ただ漫然とやるのではなく本質的に求められる能力を高めるつもりで取り組んで行きましょう。