保護者のみなさんは、普段お子さんの成績表をご覧になっていますか?
大学受験のときに学習が上手くいっているかを測るのは成績表です。
大学受験における成績表は絶対的な力があります。
本人、学校の先生、予備校の先生、周りの友人。皆が成績表を基準に、受験生としてどうなのかを考えます。
確かに本人にとっては自分が出した結果ですから、気になることもあれば、落ち込むこともあるでしょう。
周りの人たちもその成績を見て、あれやこれやとアドバイスするのです。
保護者としての受験生との付き合い方
保護者のみなさんはお子さんと接するときに成績表を基準にしてはいけません。
「絶対に〜大学に行ってもらわなければ勘当だ!」などと考えている時代錯誤甚だしい方はともかく、多くの保護者の方は大学の知名度や偏差値よりも、本質的に本人がしっかり生きていけることを望んでいるはずです。
ですから、成績表というフィルターを通してでなく、本人の考え方ややる気、根気、意地といったパーソナルなところに着目してあげるべきなのです。
子供の考え方を見るために、成績表を使う
お子さんの成績表を使って、対話をしましょう。
嫌がられるかもしれませんが、5分だけでもいいので、会話をすることが重要です。
成績表を見せてもらい、今後どうやっていきたいか聞いてみましょう。
その答えや対応により、お子さんが現在どのような状況にいるのかおおよそ分かります。
・自分の課題を理解し、解決策をすでに実行している場合
→素晴らしいパターンです。自分の頭で考えて実行することができています。保護者の方が思いつくアイデアがあれば助言してあげましょう。強制する必要なく、自ら合理的な選択とその実行ができるでしょう。
・成績が至らぬことを理解しながらも、これまでのやり方を変えない場合
→こういうお子さんは、学校や塾の言いなりになる傾向が高いです。普段の勉強に疑問を抱かず、勉強量が結果そのものであるという浅さがあります。しかし、努力を継続できていることは貴重です。保護者の方からは、努力を褒めてあげましょう。
・成績が至らぬことを理解せず、本人から何も話が出ない場合
→基本的に自分に必要な行動や、現在自分がおかれている状況をあまり理解できていません。状況が分からないので、周りに当たったり、物事を人のせいにしてしまうのです。叱ることも意味をなしませんから、「応援はするが、親が責任を取ることはできない」ことを明確に伝え、後は本人の気づきを待つしかありません。
・成績が至らぬあまり、謝ったり泣いたりしてしまう場合
→非常に優しいお子さんです。しかし弱気は大学受験のような競争社会には向きません。大きな成績アップは見込めないかもしれませんが、無理をさせずその優しい性格を大切にしてあげることも保護者にしかできないフォローです。
まとめ
いかがでしたか?
他にも様々なパターンがありますが、成績そのものを見るのではなく、成績を話題に話をすることで客観的な我が子の立ち位置が分かります。
保護者のみなさんは受験生の最後の味方。決して諦めることなく、しかし本人の邪魔にならず、見守ってあげましょう。
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