大学受験において必ず発生してしまうのが、「現役か浪人か迷ってしまう」という事象です。
大学には合格したが、第一志望(もしくは納得して行ける大学)には落ちてしまった、という話は毎年多くの受験生を悩ませます。
本当はそんなことに悩む以前に、そうなってしまった場合の決断を決めておくべきです。
しかし実際に現役か浪人か迷ってしまったときには、そんな正論を言われても困るしかありません。
ここでは、そんなみなさんに向けて現役か浪人かを考えるための指針をご紹介します。
答えはない。損得もない。
まず始めに理解していただきたいのは現役か浪人かの答えはありません。
浪人すれば良い大学に行けるかもしれませんが、社会に出ることが遅れて1年分の年収を損するかもしれません。
逆に、良い大学に行ったら充実した人生を送れるかもしれませんし、妥協して通った大学で人生を変える出会いがあるかもしれません。
みなさんが考えているのは人生のことですから、どちらが得とか損とかは断定できません。
大学受験の試験のように「答えがある」話ではないのです。
それを理解した上で、現役か浪人かを考えていきましょう。
現役で進学するときの話
現役で進学すれば、みなさんは晴れて大学生です。
あの嫌な点数稼ぎゲームはもう終わりです。
好きな勉強を自由にすることができますし、サークルやアルバイト、インターンなど学生時代しかできない経験を今から味わうことができます。
しかし心の中では少し後悔が残ります。
後1年なら、もっと勉強して良い大学に行けたのではないか?
そんな気持ちはずっと残ります。
大学を気にしない人もたくさんいますが、元々悩んでいたみなさんですから、すぐに払拭できることはありません。
浪人を決めたときの話
浪人するということは、後1年ずっと勉強が続きます。
友達は皆大学生になって楽しそうにしている中、みなさんは予備校に閉じこもって勉強し続けるのです。
しかも途中で心が折れてしまったら、去年よりも成績が落ちてしまうかもしれません。
現役で蹴った大学すら受からない可能性もあるのです。
しかし、みなさんはそこで戦うことができます。
目先の楽しさではなく、自分自身の限界と戦うのです。
学歴社会が薄れているこの時代にあえて浪人して難しい大学を目指すのは、自身の限界との戦いに他なりません。
ストイックなら浪人、自信がなければ現役
上記の文章を読んで、いかがでしたか?
どちらに共感を覚えましたか?
基本的に多くの人は現役で進学するべきだと考えています。
確かにコンプレックスは残りますが、長い人生、10年もすれば気にならないはずです。
そもそも現役時代に納得できる大学に合格できていないのですから、極限まで努力できないことを受け入れて、自分にとって真っ当な道を選ぶべきです。
一方、そこにNOを突きつける勇気があり、自信がある人が浪人すべきです。
上記の通り一度失敗したわけですから、根拠のない自信や勇気がなければ、リスクだらけの浪人に突っ込んでいく道理はありません。
まとめ
現役か浪人か選ぶことは、ある種今後の生き方を決めることです。あまり長い時間悩めないかもしれませんが、最後は自分の頭で考えて決めるしかありません。
みなさんの納得のいく決断を祈念しています。