みなさんは塾や予備校を選ぶ際に、どのような基準で選んでいますか?大学受験の場合、中学受験や高校受験と異なり、塾や予備校を選ぶ主体が本人に移ります。お父さんやお母さんの立場からすれば「しっかり面倒を見て、成績を伸ばしてくれるところ」が良い塾ですが、本当に受験生にとってそのような塾が適切な塾かはわかりません。
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なぜ「講師」で選ぶの!?
そもそも、塾はあくまで教える場所であって、本質的に重要なのは講師です。極論すれば塾は仕組みと場所を提供しているに過ぎず、受験生の本人と接するのは講師ですから、塾や予備校は講師力がすべての根源です。
頻繁に見かけるのは、「宿題をきちんと出す」とか「居残り授業で出来るまで帰らせない」とか、面倒見をアピールする塾です。声を大にして言いたいのは、もちろんこういった指導は一部の生徒には絶大な効果があります。しかし、逆にこういった指導でモチベーションを著しく損なう生徒もいるのです。
むしろ、講師力が担保されており、生徒を惹きつけ勉強の姿勢を変える授業ができれば、受験生は大量の宿題を出さずとも自発的に勉強を始めたくなります。
ですから、塾や予備校を選ぶ際は徹底して講師にこだわりましょう。
「良い講師」とは!?
人間は感情的な生物ですから、最終的には「合う」「合わない」になります。大声でまくし立てる話し方が好きな人もいれば、そういう講師だと落ち着かないので淡々と話すスタイルが好きな人もいます。これは個人の好みですので仕方がないでしょう。
しかし、どのような講師を選ぶとしても欠かしてはならない要素があります。それは「視野の広さ」「指針の有無」です。
視野の広さとは、講師が大学受験のどの範囲を見据えて話をしているかです。例えば、数学の講師で宿題を大量に出して、1週間数学でパンパンになってしまうケース。これは講師が数学のことしか考えておらず、かなり狭い視野の講師であるとわかります。同様に、徹夜しないと終わらない課題を出したり、同じような問題ばかり繰り返したり、授業中の雑談もすべて同じ科目の話だったり・・・
そのような講師は本人がどんなに優秀であろうと、「科目オタク」に過ぎず、複数科目をこなさなければいけない受験生に対して、広い視野を持てていないのです。
そして指針の有無とは、授業中の雑談や個人的な質問の場で、「方針を示してくれるか」ということです。講師は科目のプロなのですから、問題を解いたり、解説ができたりして当たり前です。重要なのはその科目の勉強の方針を示し、生徒が少しずつ自力で学び、得点アップできるように誘導することです。
ですから講義で方針を示さない講師は解説屋さんに過ぎず、それであればネット授業やネット動画で教わった方がよほど効率的です。
まとめ
いかがでしょうか。少し辛辣な表現もありましたが、講師を選ぶのは非常に重要です。一度履修すれば、辞めない限り年間数十時間以上をその講師に習うわけですから、講師の選択は慎重に行いましょう。