我が子のための予備校選び!

教室の椅子

大学受験では塾や予備校の利用が一般的です。
特に首都圏在住の受験生、特に難関大学の合格を目指す受験生は、2つ以上の塾や予備校に通う方も少なくありません。

しかし、塾や予備校の利用はお金がかかりますし、何より受験生本人の時間を奪います。
本当に成績が伸びることに時間を割ければ良いですが、無駄なことに投資したくないというのが実情です。

そこで、今回は「我が子のための予備校選び!」と題して、塾や予備校を選ぶ際のポイントや注意点を紹介していきます。

完璧な場所はない

当たり前のことですが、頭に入れておかなければならないのが、誰にとっても理想的な予備校は存在しないということです。

例えば、大人数講義型の大手予備校と1対1の個別指導塾。
通常のケースでは、大手予備校の授業の方がより受験的な学習を教えてもらえますし、個別指導はわからないことを一つ一つ聞くことができます。
それぞれに特徴があり、絶対にどちらがいいとは言えません。

「ずっと同じ予備校」という考えを捨てる

上記の通り、塾や予備校にはそれぞれ特徴があります。
同じように見える大手予備校も、科目により講師力が違ったり、フォロー体制が異なったりしています。

ゆえに、高校1年生や2年生から通って、「卒業まで絶対に続けるものである」という思想は、早々に捨てましょう。
受験勉強のステージが変われば、本人に必要な教育サービスも変わってくるのです。

テクノロジーの活用

近年では教育関連業界でも技術革新が進んでいます。
東進ハイスクールなど一部の予備校では、授業は原則全て映像。
さらに、スタディサプリはもはや塾や予備校でなく、スマホやタブレット上のアプリとして提供されています。

ここで全ては紹介できませんが、地方の個人経営の塾を除けば、どの塾や予備校も大なり小なり技術の進展を受容しています。
その中でも映像授業は市場に出てかなりの時間が経っていますが、受験生が主体性を持って受講していれば、絶大な効果を発揮する場合もあります。

「大手が安心」は危険

大手予備校に入れておけば安心。
そういう保護者の方も一定数いますが、大手=安全と決めつけるのは意外と危険です。

確かに大手は講師が選抜されており、カリキュラムやフォローについてもマニュアルがあるため、品質はかなり安定しています。
しかし、「予備校」ビジネスに特化している分、個人個人への対応や面倒見は阻害される傾向もあります。
もちろん、普通に通塾し勉強できていれば問題ありませんが、勉強をしなくなったり本人が悩みを抱えたりしたときは、学校の先生など本人の状況を理解してくれる人物への相談も、視野に入れる必要があります。

大手・個人経営の括りではなく、「校舎」単位で選ぶ

基本的に塾や予備校には、チェーン展開している大手予備校と、個人や小規模法人が展開する塾に区分されます。
大手と個人塾を今更比較してみせる必要はないと思いますが、実はこの発想が大変危険です。

大手予備校にも様々な形態があり、一部はフランチャイズである場合もありますし、生徒指導や校舎経営が校舎のトップにかなり依存するケースもあります。
個人塾であれば、まさに通おうとしている場所で判断すればいいのですが、大手予備校の場合は注意が必要です。

実際にあった話

とある受験生が予備校に入ろうとし、体験を経て予備校を決めました。
「お金の話は保護者の方と」とのことで、親御さんを連れて面談へ。

校舎から提案されたのは年間60万円ほどするプランでした。
親御さんは「思ったより大きい金額だな」とは思いつつも、担当者の「現在の入学テストの点数であれば、基礎からやり直す必要がある」という話にも説得力を感じました。

しかし、ひょんなことから校舎を変えられないか、という話になります。
本人は自宅が近い校舎を選んで面談に参加しましたが、親御さんの意見では「高校の友人が多い、高校最寄り校舎の方が良いのでは?」との話が出て、そちらの校舎で再度面談が行われました。

校舎によって方針が異なる!

再度設定された面談では、提案内容がかなり異なりました。
金額は45万円程度と安くなり、担当者の意見は「基礎が足りていない部分もあるが、授業を受けるだけで点数が取れるわけではない。むしろある程度基礎ができていると考えて、演習時間を確保した方が良い。そのため、授業は取りすぎるべきでない。」という意見でした。

本人と親御さんはこれに納得し、その校舎への入学を決めたのです。
予備校は授業を売る会社ですから、講座をたくさん受講してもらった方が得です。
しかし、本当に学力を伸ばすために必要なことに着目できている担当者と、必ず出会えるとは限らないのです。

また、保護者の方は失礼ながら大学受験のプロではありません。
彼ら職員は日々講座を売るための営業をしているプロですから、もっともらしい話など、いくらでもできてしまいます。
決してそのような営業マンばかりでないことは断言しますが、一部でそのような話は確実に存在します。

まとめ

今回は受験生のお子さん方のために、どのように塾や予備校を選ぶべきか、いくつかのポイントで解説しました。
塾や予備校は上手に使えば大きな力になります。ぜひ参考にしてみてください。

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