普段お子さんは、学校の定期テストに対してどのように臨んでいますか?
部活や塾が忙しく、試験勉強がおろそかになり、結果的にボロボロの成績でかえってくる。そんな話をよく耳にします。
しかし一方で学校の定期テストばかりに集中するというのも考えものです。
定期テストの多くは「既に授業で習った事項」であり、応用力が試される問題を積極的に出題する高校はほとんどありません。
よって、定期テストの勉強のメインは理解やアウトプットではなく、インプット≒暗記になってしまいます。
暗記勉強ばかりするのでは、受験勉強として効率が良くはありません。
そこで、今回は定期テストの考え方と銘打ち、学校の定期試験を保護者としてどのように捉えていくべきかを解説します。
Contents
・成績無視・プロセス重視
お子さんの成績表を見せてもらったときに、どうしても気になるのが校内順位や点数です。
「前回は何番だったが今回は?」とか「なんで数学の点数がこんなに悪いの?」など、一瞬で言いたいことがたくさん出てくるでしょう。
一旦、その言葉は飲み込んでください。
定期テストで大切なのは結果ではなくプロセスです。
冒頭に申し上げたように応用力や理解力というより、暗記量を試されている試験ですから、重要なのは「自分がどのような点数を狙って、どのくらいの時間を割いて勉強した結果、想定通りの結果が得られたか?」ということです。
始めから全て100点を狙うことはナンセンスですから、狙った点数に対して最短距離で行けたのか、行けていないなら何が悪かったのか、という自問自答ができていればいいのです。
・本人の理解度チェック
そしてもう一つ、お子さんに聞いておくべきことがあります。
それは「今回の定期テストと、本番の入試は難易度や形式で考えると、どれくらい近そうか」という質問です。
大学受験に向けて一生懸命学習しているお子さんでしたら、きっと「定期テストと本番は違いすぎる」と結論づけた上で、場合によっては定期試験の無意味さを淡々と語るかもしれません。
それはそれで聞いてあげた上で、最低限の定期テストの勉強はしよう(卒業できないと意味がないから)とサポートしてあげましょう。
しかし、上記の質問に答えられない場合、志望校への勉強方針が立っていないばかりか、目の前の試験に終われ過ぎてその試験の意味や役割を見失っている可能性があります。
そのままでは危険ですので、過去問を見たり、勉強方針について塾の先生と話し合ったりするよう、遠回しに勧めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
学校の定期テストは範囲を特定した、復習型の試験です。
結果は貴重ですが、大学受験的な点数とは乖離しているケースもあります。
結果に一喜一憂するのではなく、プロセスとして捉えて、今後どのように勉強していくかという指針を立てるための材料として使えるよう、保護者のみなさんがサポートしてあげましょう。