お子さんは普段どのような時間帯に勉強していますか?
通常であれば、学校や予備校の後の夕方から夜、登校前の朝などに受験勉強をしているお子さんが多いでしょう。
一方、学校の定期試験前となると話は変わります。
俗に言う一夜漬けをするために、深夜に及んで勉強したり、場合によっては睡眠時間をゼロにして徹夜で取り組むお子さんもいます。
確かに勉強に励んでいるのは良いことですが、保護者のみなさんとしては体調や翌日の集中力を考えると不安もあることと思います。
そこで今回は、夜遅くまで勉強するお子さんとの接し方、コミュニケーションの方法について紹介したいといえます。
高校1年生〜2年生の場合
受験までまだ時間のある学年の場合、夜遅くまで勉強していても、無理矢理何かを指導する必要はありません。
暗記の効率性や翌日の集中力の観点でいえば、一夜漬けや睡眠時間の減少は非効率的であるということは科学的にも証明されています。
しかし、高校1年生〜2年生であれば切羽詰まって時間に追われてはいませんし、もともと普段からガッツリ受験勉強をしているケースも少ないのが事実。
仮にそれが一夜漬けだとしても、集中して一生懸命勉強する姿勢は尊重してあげましょう。
あくまで勉強ですから、何もやらないのとは比べものになりません。
ただし、体調を崩さないようにすることや無理しすぎないようにすることは、優しく伝えてあげましょう。
一夜漬けや睡眠時間が減ることが続けば体力が持たないことや、集中力的にも厳しいことに本人が気づき、より計画的に勉強するようなるのを待つべきです。
高校3年生、受験生の場合
受験生の場合、普段から受験勉強に励んでいるはずです。
そのようなお子さんが定期試験前に一夜漬けをする理由は、「落第しかねない科目がある」か「定期試験でも良い点数が取りたい」かのいずれかです。
前者の場合は、志望校で使わない科目の授業を普段きちんと聞いていないばかりに直前になって切羽詰まって勉強するパターンです。
後者は受験勉強は当然頑張るものの、プライドや何かを賭けて定期試験でも良い点数を取りたいと考えているパターンです。
前者の場合は自由にやらせてあげるのが一番です。
ただし、一言添えて「今回は一夜漬けも仕方ないね。けれど次回はうまく一夜漬けしなくても点数が取れる方法を考えられるといいね。」と伝えましょう。
本人も貴重な睡眠時間を削って副教科を勉強したくはありませんから、次回からの改善を期待するのです。
一方、プライドを賭けてやっている場合はよく良く話し、無理をさせないのが賢明です。
定期試験を頑張るお子さんは、普段もしっかりしていることが多いでしょう。
あくまで受験勉強の目標は志望校の合格であり、高校の校内順位や評定でないことを伝えましょう。
一夜漬けをして、逆に普段の受験勉強がおろそかになり1点差で落ちるようなことがあれば、お子さんも保護者のみなさんも非常に悔しいはず。
そのためには全方位に全力を注ぐのは得策ではないのです。
まとめ
いかがでしょうか。
お子さんが一夜漬けなど睡眠時間を削って勉強するのは、非常に不安ですよね。
そんなときはただ傍目から見守るだけでなく、本人の負担にならない形でコミュニケーションを取っていくべきです。
お子さんとの良い信頼関係を構築しましょう。
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