大学受験で最近話題になるのが、本番の入試会場まで保護者がついていくかどうか、ということです。
実際には受験大学の敷地の中まではいけないことが多いため、大学の前まで付き添うことになりますが、どうやらこれをやる家庭が少しずつ増えているようなのです。
そこで今回は、当日の付き添いや同伴の是非について考えてみましょう。
原則、お子さんの自主性に任せる
大学受験は人生の一大勝負の1つではありますが、それでもお子さんは17〜18歳以上。
1人て会場に行き、試験を受け、無事帰ってくることは通常難しくないはずです。
さらに、当日はどの大学でも人の流れがありますから、最寄駅まで到着すれば、大学までの道のりは厳しいものではありません。
しかしこれは関東近郊の話。地方から首都圏や都市部まで出てこなければならない場合、受験の労力は数倍以上になるでしょう。
また、飛行機などを利用する場合、ビジネスマンならともかく高校生は利用に慣れていないでしょうから、要らぬ不安や心配を招く懸念もあります。
ですから、付き添いを行うか否かは一概には言えず、お子さんと良く話し合う必要があるでしょう。
また高校によっては同級生と同じ大学を受験するため、保護者といると恥ずかしいという、思春期らしい思いもあるそうです。
付き添いはしなくとも、チェックしておきたいこと
付き添いはしない場合でも、一緒になってチェックすべきポイントがあります。
まずは持ち物。受験票から筆記用具など、大学受験には色々持ち物が必要です。
特に予備の消しゴムや鉛筆など、本人が気付きづらいことを見てあげましょう。
次に経路です。電車の乗り換えなどはスマートフォンで調べることもできますが、当日は経路と時間を固定して、どのように動くか決めておき経路を印刷したものを持ちましょう。
また、人身事故などで電車が止まったときのことも考えて、別ルートや近場までのタクシー移動なども考慮したいところです。
最終的には、お子さんの気持ちを優先する
大学受験の長い戦いや、模試の判定に耐えてきた精神力からすれば、本当は当日の付き添いなどは取るに足らないことです。
しかし、最後の詰めを誤ってはいけないことも事実。
最終的にはお子さんの気持ち汲んであげましょう。
万が一受験に失敗したときにも、言い訳を残さないために好きなようにさせてあげることも大切です。
本質的ではないけれど、こだわりがある場面では、保護者のみなさんが一歩譲ることも英断だと言えます。
まとめ
付き添いや当日の応援に正解や不正解はありませんし、付き添いの有無で結果が変わる可能性も限りなく小さいはずです。
しかし、本人のこだわりが出てくる場面。
最後の詰めを完全にするか、粗くやるかもお子さん次第です。
大学受験は自分で自分の将来を切り開く一歩ですから、保護者のみなさんはサポーターとして応援してあげる場面です。
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