大学受験においてほとんど全ての受験生が統一して受けるのがセンター試験です。
センター試験は国立大学の1次試験の要素に加え、私立大学のセンター利用入試の要素も持っており、センター試験をうまく突破すれば、一度に複数大学の合格を勝ち取ることができます。ここでは、そんなセンター試験を効率的に対策、勉強し、スピーディーに得点アップを図る方法を3つのポイントで紹介します。
徹底的な過去問対策
センター試験の特徴の一つは、問題形式・出題範囲が固定化されていることです。しかも問題形式はセンター試験独自なものも多く、教科書的な勉強だけでは太刀打ちできません。更にセンター試験のもう一つの特徴が、制限時間がシビアであるということです。これは主要3科目である英語、数学、国語において顕著です。以上の理由から、センター試験対策を行う際には市販の問題集ではなく、徹底的な過去問演習が有効です。しかも、センター試験の過去問は一般公開されているので、容易に10年分以上入手でき、インターネットを使えば問題の解答や解説も大量に入手できます。
大問別・分野別の潰し込みが有効
センター試験は大学受験生の共通試験であるため、教科書以上の知識が必要なことは少なく、かつ各科目の範囲から比較的平等に出題されます。これが意味するのは1〜2回過去問を通して解けば、自分の苦手分野がはっきりわかるということと、どの分野が得点源になりそうかわかるということです。よって毎回1年分の範囲を演習する必要などなく、解きたい範囲だけ、何年分も演習してしまえば良いのです。例えば、英語の文法が苦手であればひたすら文法問題だけ解いていく、という感じです。
暗記ものは赤本を使え
過去問を解いていき、苦手範囲がわかった時にわざわざ参考書を買ってきてその苦手範囲を勉強する人がいますが、これは非効率です。
ではどうするのかと言えば、みなさんの多くが手にするであろう赤本を使うのです。赤本の解説は意外とあっさりしており、暗記ものは正答に至るための知識程度しか記載されていません。しかし、それが良いのです。みなさんに必要なのは、正答に至るための知識であり、本番で出題されない内容ではありません。赤本の解説には、選択肢が何故正解か、もしくは何故不正解かがそのまま書かれており、これこそがセンター試験の知識として問われていることなのです。確かにセンター試験で9割以上の得点を狙っていくためには過去に出題されていないような細かな内容も覚える必要がありますが、まず9割に至るまでは頻出範囲を徹底して覚えましょう。プラスアルファの知識はそれからでも十分遅くありません。
まとめ
センター試験は大学受験生全員が受けるといっても過言ではない試験ですが、それゆえに非常に独特な試験でもあります。教科書程度の知識を問うている一方で、全員が満点では試験にならないので、巧妙な引っ掛けや受験生が曖昧になりやすい領域を的確に出題しています。
しかし、逆に考えれば対策さえすれば誰もが点数を取れる試験なのですから、早期に対策を行い本番で結果が出せるようにすべきなのです。