書店に行けばたいていは大学受験のコーナーがあり、そしてこれまた、たいていは赤本のコーナーがあります。
そんなある意味よく目にする赤本ですが実際に買ったあとはどうすれば良いのか、、、?受験を終えたばかりの現役大学生がお答えします!!
まずは赤本を買おう!
自分の将来の夢や興味のある分野から第一志望の大学とその学部を決める受験生が多いと思います。
皆さんも同じように大学と学部を決定したはずです。
「その大学の入学試験を突破するんだ!」という決心をしたらその時が赤本の買い時です。
学年は関係ありません。
たとえ高1であっても「東京大学を目指す。そして受かる。」という決意ができたならば赤本を購入して問題ないと思います。
ただし、このとき気をつけたいのが滑り止め大学の取り扱いです。
つまり受験すると決めた大学について全ての大学の赤本を買い集める必要は無いということです。
赤本は1冊で3000円ほどしますし、何冊もあると大変場所をとる上、演習にかけなければならない時間が増えてしまうのです。
そうなっては貴重な受験直前期のシーズンに第一志望大学の問題に触れる時間が短くなってしまい、本末転倒です。
以上の理由から、赤本を購入するべきなのは第一、第二、第三までの多くとも3冊で充分だと考えます。
第四以降の志望校については滑り止め大学として傾向を書店や図書館で立ち読みして確認し、あとはその大学のレベルならばどんな問題が出題されても対処できるだけの学力を身につけておく必要があるでしょう。
赤本を買ったら、まずやるべきこと
まずは冒頭のページにある“傾向と対策”を熟読してください。
どの分野から、どのような出題形式なのか、までを頭に叩き込んでください。
この情報をうまく整理していくと、今後の学習においてより入試本番で有利になるような学習法にたどり着くヒントになります。
(例えば英文の並び替え問題が毎年出題される大学への対策はイディオムや例文集の暗記など、英語のつながりを意識した学習を進める等)
それらの情報をインプットしたうえでまずは最新より1年だけ古い問題を1通り解いてみてください。
ただし赤本購入時期が早い場合は、全然解けなくても気にする必要はありません、受験における自分の最終的なゴールを明確に認識する作業と思ってください。
このとき、最新の年の過去問は受験の直前期に時間を計って実際にプレ本番のようにして解くために極力中身を見ないようにしておいてください。
赤本を日々の学習に取り入れよう
2年古い過去問から問題を解き始めたところだと思いますが、おそらく間違えた問題のなかにも、
・得意な分野なのに設問が難しくて間違えた
・苦手な分野から出題されて間違えた
・ケアレスミス
というおおまかに3つのパターンに分類されると思います。
では、ここからの対策について考えていきましょう。
まず受験の世界では0.1点といった小数点の世界で合否が分かれることもざらにあります。
そのため、先ほどのミスのなかでいちばん初めに克服するべきなのはケアレスミスです。
数学の試験なら簡単な符号やちょっとした計算のミスが、英語の試験ならスペルミスや単語のミスが命取りになります。
これまでの自分の経験からどういう箇所でミスを起こしやすいのかをしっかりと把握して、過去問を解くときに意識してミスを減らせるようにしましょう。
その次に克服するべきなのは「得意な分野なのに設問が難しくて間違えた」パターンです。
もともとその分野に対して「得意である」という認識があればその分野の問題をたくさん演習することもそこまで苦にはならないはずです。
またその過程で1つ目で言及したケアレスミスの把握についても行うことができます。
こうしてたくさんの問題にあたることでその分野がさらに得意になり、実際の入試本番でも皆さんを合格に一歩でも近づけてくれる強力な得点源となることでしょう。
そして最後は「苦手な分野から出題されて間違えた」パターンです。
正直、この記事を直前期に読んでいるという方はここのパートを熱心にやるよりは上記2つを徹底したほうが良いと思います。
というのも履修した時期から時間が空いていてかつ苦手意識のある分野をいちから理解しなおし、大学入試で戦えるレベルの演習力を身につけることは一朝一夕で達成できることではないからです。
ライバルたちが得意分野の点数を伸ばすための演習を行っている期間に自分だけ基礎に立ち返って勉強していくのはフラストレーションがたまるでしょうし、時間効率もけっして良いとは言えません。
なのでこの3つ目を実施できるのは幸運に受験まであと1年以上ある皆さんです。
残り半年で受験という皆さんは去年の先輩や来年の後輩に勝てるぐらいにまで得意分野の成績向上に向けて努力しつづけてください!
まとめ
上記の勉強法で直前期を迎えられた皆さんは、最初に解かずにとっておいた過去問1年分に時間を計って本試験のつもりで挑戦してみてください!
万が一解けない問題があったら同じように復習して何も不安が無い状態で本番の試験を迎えてください。
皆さんなら大丈夫、頑張って入試を乗り越えてきてください!
関連記事
英語の読解力を高めるためには過去問演習を徹底しよう!
PR