みなさんは大学受験の合格体験記を読んだことはあるでしょうか。昔から各予備校は宣伝も兼ねて合格体験記を発行していますし、最近では特定人物の合格体験記が本になったり、独自のブログで合格体験記を紹介していたり、大学受験に関する合格体験記がとても増えています。そして、この合格体験記について回るものが勉強法です。合格体験記を書く時点で、その人は一定の成果を残しており、その人なりの大学受験や受験勉強に対するノウハウを持っています。
これらの情報は大変有用ではありますが、勘違いして使ってしまうと、思わぬ落とし穴もあります。ここでは、そんな合格体験記の有効な読み方について、2つのステップを紹介します。
Contents
①自分の状況をよく理解する
合格体験記でよく見かけるのは、この参考書で受かった、この予備校の先生が良かった、などと行った口コミ要素です。オススメしてくれている以上、きっと良い部分があるはずですが、それが自分にも当てはまるかはわからないのです。
例えば、こんな話があります。
合格体験記に古典は学校の予習と復習をしておき、12月からセンター対策を始めれば8割取れたという話がありました。その合格体験記を読んだ生徒は愚直に学校の予習と復習をしましたが、センター試験はふるわず6割程度の得点でした。種明かしをすると、合格体験記を書いた生徒の高校は古典の指導に定評があり、高校3年生時にはセンター試験の過去問や私大の過去問を使った、本格的な指導をしていたそうです。一方、それを読んだ生徒の高校では、履修範囲はカバーしていたものの、高校3年生時には古典の原文を読み下して行くという、本来なら本格的な授業ではありますが、受験勉強的には遠回りな内容に取り組んでいたようです。
以上のように、合格体験記を鵜呑みにするのではなく、自分の状況を良く理解してください。
②使った参考書、受けた講義ではなく、何を覚えたり身につけたりしたかを分析する
①が前提となり、②があります。
合格体験記を読んで使った参考書、受けた講義の知識ばかりを増やしても意味はありません。それらを通じて、合格した人が何を覚えたり身につけたりしたかを考えてください。その際の注意点は、合格体験記には全ては書かれていないということです。先ほどの古典の例でも、合格体験記には高校の授業内容がどんなものだったかは書かれていませんでした。つまり、情報として不完全なのです。もちろん、いくら合格体験記とはいえ全ての情報を記載することはできません。ですから、逆に参考になる箇所だけをピックアップして、自分の受験勉強に活かすことが求められます。
受験勉強では客観性と、情報の取捨選択が求められます。自分に都合の良いフィルターでものごとを捉えたり、何でもかんでも鵜呑みにしたりするようでは、情報に踊らされてしまいます。
常に情報を取捨選択しながら、その基準は自分の恣意的なものではなく実際の入試問題や傾向として判断を繰り返すことで、自分にカスタマイズされた効率的な勉強法やノウハウを確立することができるのです。
みなさんは大学受験の合格体験記を読んだことはあるでしょうか。昔から各予備校は宣伝も兼ねて合格体験記を発行していますし、最近では特定人物の合格体験記が本になったり、独自のブログで合格体験記を紹介していたり、大学受験に関する合格体験記がとても増えています。
そして、この合格体験記について回るものが勉強法です。合格体験記を書く時点で、その人は一定の成果を残しており、その人なりの大学受験や受験勉強に対するノウハウを持っています。これらの情報は大変有用ではありますが、勘違いして使ってしまうと、思わぬ落とし穴もあります。ここでは、そんな合格体験記の有効な読み方について、2つのステップを紹介します。
①自分の状況をよく理解する
合格体験記でよく見かけるのは、この参考書で受かった、この予備校の先生が良かった、などと行った口コミ要素です。
オススメしてくれている以上、きっと良い部分があるはずですが、それが自分にも当てはまるかはわからないのです。
例えば、こんな話があります。
合格体験記に古典は学校の予習と復習をしておき、12月からセンター対策を始めれば8割取れたという話がありました。その合格体験記を読んだ生徒は愚直に学校の予習と復習をしましたが、センター試験はふるわず6割程度の得点でした。
種明かしをすると、合格体験記を書いた生徒の高校は古典の指導に定評があり、高校3年生時にはセンター試験の過去問や私大の過去問を使った、本格的な指導をしていたそうです。
一方、それを読んだ生徒の高校では、履修範囲はカバーしていたものの、高校3年生時には古典の原文を読み下して行くという、本来なら本格的な授業ではありますが、受験勉強的には遠回りな内容に取り組んでいたようです。以上のように、合格体験記を鵜呑みにするのではなく、自分の状況を良く理解してください。
②使った参考書、受けた講義ではなく、何を覚えたり身につけたりしたかを分析する
①が前提となり、②があります。
合格体験記を読んで使った参考書、受けた講義の知識ばかりを増やしても意味はありません。それらを通じて、合格した人が何を覚えたり身につけたりしたかを考えてください。その際の注意点は、合格体験記には全ては書かれていないということです。先ほどの古典の例でも、合格体験記には高校の授業内容がどんなものだったかは書かれていませんでした。つまり、情報として不完全なのです。
もちろん、いくら合格体験記とはいえ全ての情報を記載することはできません。ですから、逆に参考になる箇所だけをピックアップして、自分の受験勉強に活かすことが求められます。
受験勉強では客観性と、情報の取捨選択が求められます。自分に都合の良いフィルターでものごとを捉えたり、何でもかんでも鵜呑みにしたりするようでは、情報に踊らされてしまいます。
常に情報を取捨選択しながら、その基準は自分の恣意的なものではなく実際の入試問題や傾向として判断を繰り返すことで、自分にカスタマイズされた効率的な勉強法やノウハウを確立することができるのです。
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