不合格!?先輩に聞く失敗と成功の物語

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大学受験では見事合格を勝ち取る受験生がいる一方で、不合格となってしまう受験生が必ず存在します。それは倍率が1倍以上であれば必ず発生する事象です。

しかしそんな不合格を経験しながらも、失敗を生かして逆転合格を果たした受験生がいることも事実です。
今回は、そのような経験をした方々を対象にインタビューを行いました。

質問は、
①現役時代の志望校と、受験の敗因
②浪人後の合格体験
の2点について行いました。

東京大学文科2類Kさん

①現役時代から東大を目指していました。現役中にサボってしまったわけではありませんが、受験勉強を開始したのが高校3年生と遅く、点数の伸びが間に合わなかったように思います。
また、基礎が足りておらず詰めが甘かったため、センターや2次でポロポロと点数を落としていたのが敗因です。特にセンターの社会や古典は酷く、ギリギリ足切りを受けなかったほどに悪いセンター試験でした。

②ひたすら基礎を徹底しました。英語、古典、社会はもう一度演習をし直したり、チェックを繰り返したりして基礎の暗記を固めましたが、それだけでも大分模試の成績が変わりました。その上で苦手だった数学を徹底的に演習することで、本番レベルの問題も安定した得点が望めるようになったと思います。自分にとっては数学の解答解説が難しくてわからないこともあったため、積極的に予備校の講師へ質問していました。

東京大学理科1類Hさん

①現役時代は医学部を目指していましたが、部活や高校のイベントに注力していたため、箸にも棒にもかからない状態で浪人しました。自分自身も自信がないまま受験しており、当然の結果でした。その後浪人中に、自分はロボットなどに携わりたいと思うようになり、志望校を東大に変更しました。

②現役時代には全く演習が足りていなかったので、演習を繰り返しました。しかし演習していると抜けているポイントや理解したつもりでもできていないポイントが見つかり、都度勉強し直していました。予備校には通っていたものの、結局自分のできないことを潰すのが合格への最短距離だと考え、講義は重視していませんでした。夏期講習などもほとんど講義を取らず、自習していることが多かったです。

東京大学文科1類Nさん

①高校3年生から受験勉強を始めました。元々学力としてはそこそこの位置にいたものの、やはり東大の現役合格には及びませんでした。
敗因は2つあり、1つは最重要科目である英語が冬まで十分な点数を取れなかったことです。周りの現役合格者は春か遅くとも夏までに、2次レベルの実力まで鍛えていましたが、私は冬までかかってしまいました。
2つ目は社会科目。こちらも範囲を終わらせること自体に夏までかかってしまいました。きちんと対策できずに終わってしまったのです。

②浪人時には、やはりすでに範囲が終わっていることが強みでした。英語は合格ラインにいましたので、社会と数学の徹底的な強化が、合格につながったと思います。
特に数学は、自分ではできるようになったと勘違いしていましたが、しっかり演習をやり直すとたくさんボロが出てきました。ここを時間をかけて1つ1つ完璧にしていったことは、後でかなりのアドバンテージになりました。

東京大学文科3類Oさん

①出身高校の東大進学者が多く、自分も目指したいという思いがきっかけで、東大を目指しました。しかし、敗因としても挙げられますが、勉強に集中せず友人と遊んだり、彼女を作ったりしてしまいました。
当時は勉強している気になっていましたが、今思えば全然甘かったと思います。

②浪人したときに自分が持っていたものは何もありませんでした。得意科目もなく、なんとなく受験して、そのまま落ちてしまったからです。
浪人時には英語と社会を武器にすること、数学で足を引っ張りすぎないことを決めて、勉強しました。特に英語と世界史に注力したので、夏の模試あたりから成果が出ていたと思います。
数学についても、きちんと問題の傾向を掴んで1つずつ対策していくことで、本番は目標点以上を取ることができました。

早稲田大学政治経済学部Hさん

①現役時代は部活ばかりの日々で、高校3年生の秋までは、テスト勉強すらおろそかにしていました。部活の方で全国大会まで行けたため、推薦での進学も考えましたが、プロになるわけでもない自分はしっかりと勉強をすべきと思い、潔く浪人しました。現役時代の敗因は非常に単純ですが、勉強量が足りなかったと思います。勉強の効率とか作戦なども大切ですが、自分の場合はそもそもの量が足りていなかったと思います。

②勝因は数学だと思います。現役時代は数学受験が何となく怖くて社会受験をしていましたが、浪人を期に数学にチャレンジしました。元々数学は好きだったため、一生懸命やることができ、点数もどんどん伸びました。合わせて英語も単語レベルから暗記し直すことで、英数だけでかなりの得点が稼げたと思います。国語は最後まで苦手でしたが、古典の暗記だけは完璧にしてなるべく足を引っ張らないようなレベルまで底上げしました。

慶応大学理工学部合格Eさん

①現役時代は田舎の高校に通っており、何も情報がありませんでした。偏差値だけみて突っ走って受験しましたが、全然戦いにもならず全落ち。自然と浪人になりました。田舎はのほほんとしていて勉強量が足りている受験生は少ないし、塾もほとんどないので勉強法もわからず学校で配られた単語帳や問題集と赤本くらいしかやっていませんでしたので、ある意味当然の結果だと思います。

②自分の場合は、浪人して勉強を重ねるというイメージではなく、高校4年生をやるイメージでした。いかんせん現役時代の実績がないので、0ベースのスタートだったと思います。勝因は都市部に出て、大手予備校に通ったことだと思います。今まで情報が何もない中やっていた受験勉強と比べ、難しい内容も分かりやすく解説してくれたので一生懸命ついていく気持ちでした。理系科目だけは、先取りをして自分なりに参考書や問題集で勉強したこともよかったと思います。

慶応大学医学部Tさん

①現役時代は高校3年生から勉強を始めました。元の学力が特別高くなかったので、医学部という目標はとてつもなく高い目標でした。高校3年生の1年間と、浪人中の1年間はずっと勉強していたように思います。いかんせん要求水準が高いため「ここまでやれば大丈夫」というラインはずっと見えませんでした。しかし現役時代の敗因は勉強量そのものだと思っていたので、浪人中は徹底した勉強を繰り返しました。

②勝因は何よりも継続して勉強し続けたことだと思います。私は予備校に通いましたが、周りには途中で遊び出す人やドロップアウトしてしまう人もいて、自分もそうならないように勉強に食らいつきました。幸い、私の周りには馴れ合いではないけれど一緒に励まし合える仲間がいて、勉強の話をしたり、たまには息抜きに食事をしたり、良い関係があったと思います。

慶応大学法学部Iさん

①現役時代に失敗した理由は、単純な勉強量だと思います。恥ずかしい話ですが、普段勉強をしている最中ゲームに手を出してしまい、まともに勉強できないことがたびたびありました。入試前にも「大丈夫じゃないか」と思って遊んでしまい、結果的には補欠にもならず不合格となり、非常に後悔しました。ゲームに限らず、受験勉強の息抜きでたまに遊ぶのは良いと思いますが、自分の場合はそれが逆転してしまっていたことが良くないと思います。

②幸い通っていた高校が進学校だったこと、塾の講義はしっかり聞いていたので、浪人を決意し、ゲームを止めて受験勉強を始めると成績は伸びていきました。おかしな話ですが成績が伸びると、逆にゲーム感覚になって一生懸命点数をあげようと思って必死に勉強していました。
もともと志望校は早稲田だったのですが、模試の結果を受けて慶応にもチャレンジすることになり、幸い合格することができました。

まとめ

世の中の潮流としては、現役進学が主流になりつつあります。確かに長い人生を考えれば、偏差値の違いに1年間かけるよりも学生生活や社会人生活に時間を使うという発想もあるでしょう。
しかし、人生の中の大事な勝負。失敗したまま終わるのではなく、努力して勝利を勝ち取ることも素晴らしいのではないでしょうか。

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