日本史は暗記科目なのか、理解科目なのかを考えたことがありますか?実際は完全にどちらかというわけではなくて、場合場合によりけりです。人それぞれ理解した方が内容を覚えやすいという人もいれば、単純暗記の方が覚えやすいという人もいると思います。ですが、受験先によって、自分の勉強の仕方を暗記重視か理解重視かに変えることが出来ます。
これからその方法を紹介していきます。
理解が重要な試験
受験先の日本史の問題傾向が論述の場合、時代の流れや時代背景を理解した上で内容を暗記しないと論述に対応することは難しいです。論述は、問題文があり、史料や語句が与えられ、そのテーマに沿って書くことになります。基本的に細かい知識を問われることがありませんが、どの時代が聞かれても解答できるように、各時代の流れを理解し、出来事の背景も理解している必要があります。
理解型の勉強をすると、人物や事件が単なる過去のものとしてではなくて、物語の様に感じることが出来ます。そうすると勉強が楽しくなり、より理解が進みます。
理解型勉強方法
具体的な勉強方法は、教科書などの参考書の太字を中心に背景を理解していくことです。例えば、朝廷は税が欲しいので土地に税をかけて民から税を得ようとします。ですが、税が重くなると民は逃げたり、戸籍を偽ったりします。このような背景があって、三世一身の法や墾田永年私財の法が出されました。
ある出来事には必ず理由があります。勿論、その理由が理解しやすいものとは限りませんし、当時でも今でも失策であるかもしれません。
7割位内容を理解出来たら問題集で知識の定着を図るのは当然ですが、太字語句だけを羅列して、その語句の繋がりや、時代背景を自分で説明できるかを試してみることをおススメします。
暗記で押し通せる試験
受験先の日本史の問題傾向が、論述ではなくて知識を問う場合、暗記で乗り切ることも可能です。論述の場合は背景の理解が必要ですが、知識問題は必ずしもそうではないからです。ですが、受験先によってはかなりの知識量が問われることもあります。また、重箱の隅を針の先でつつくような問題が出されることもあり、解けなくていい問題に執着しないことが重要です。
暗記型勉強方法
勉強方法は、カードゲームのカードを一枚一枚覚えていくような感じです。語句とその説明を覚えていきます。あまり縦や横のつながりは意識せずに、淡々と暗記していきます。そしてその知識を問題演習で確実にしていくという流れです。演習を繰り返すことで、なんとなく縦横のつながりが分かってきますが、それはただの副産物です。
暗記型の勉強は、ある種のゲームの様なものです。手持ちの知識カードで問題集のひっかけや嘘に騙されないことが重要になります。
まとめ
理解型と暗記型それぞれに良さがあります。自分のタイプ次第で受験先を決めてみるのも良いですし、受験先に対して自分のタイプを変えてみるのも良いです。そのために、どう考えたら良いかを紹介しました。自分がどっちのタイプか分からないという人も上の考えを参考にしてみたら、タイプが見えてくるかもしれません。
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