because, as, since, forは理由について表現する時に使いますが、使用方法がそれぞれ異なっています。
あまり細かい表現は大学受験レベルの英語では気にしなくても良い部分かもしれません。
しかし、表現の幅を増やして欲しいのでこれらとこれらに関連する表現を今回は紹介していきます。
Contents
becauseの使い方と意味
becauseは接続詞として使われます。
because S Vとすることでbecause節を作ることができます。
使い方
- 理由をより強調したい
- 聞き手、読み手に知らない情報を提示
- because節
- because of名詞・代名詞
A B because S VやBecause S V, A B=「SがVするから、AがBする」
例文： We won the game because we practiced hard.
上記の例文の様に使われます。
接続詞として使われる際に、Because S V, A Bの様にbecause節を文頭に置くことは避けるべきだと言われています。
これはLongman dictionaryで” In formal written English, don’t use because at the beginning of a sentence.”と言及されています。
「フォーマルな文書の英語では、文の始まりにbecauseを使用してはいけない。」という意味です。
また、Practical English Usageにおいては、”Because and its clause can go after or before the main clause.”となっています。
「Becauseとその節は主節の後にも前にも言うことが可能。」という意味です。
because節を文頭に置いて良いかどうかは、文がフォーマルか否かで決まるものなのか、習慣的にそうなっているものが広がったのか分かりませんが、Because S V, A Bの形はなるべく避けた方が無難でしょう。
because節だけの文
because節だけで文を作ることも可能ですが、状況が限定されます。
例文１: Why are you late?
Because I missed the train.
例文2: I don’t want to see that movie…Because I don’t like a horror movie.
例文1ではWhy～?の疑問文に対して返答する際にBecauseから文を始めています。
例文2では理由を述べるのをためらった後にBecauseと文を始めています。
つまり、because節だけの文は口語的な表現と言えますので、英作文で使うのは避けた方が無難です。
because of 名詞・代名詞
例文: We won the game because of hard practice.
上記の様にbecause we practiced hardとなっていたものをbecause of hard practiceと名詞として置き換えることも可能です。
becauseの別な用法としてbecause ofとすることで前置詞的に使うことができます。前置詞的に使うことができるということは、because ofの後には名詞・代名詞が来るということになります。
because ofと似た前置詞表現
because ofと似た表現には以下のものがあります。前置詞なので、目的語には名詞・代名詞が来ます。
due to
owing to
※due to とowing toはbecauseよりもフォーマルな表現
thanks to
※「～のおかげで」の様に良いことが起きた時に使われがちな表現ですが、最近は悪いことが起きた時にも使われます。
Thanks to your help, I could carry these bags on time.
Thanks to that earthquake, many people were killed.
through
※「～を通って」などの意味で覚えていることが多い単語ですが、理由を表す場合にも使うことができます。
You lost the game through carelessness.
out of
※「～から出る」などの意味ですが、「～から」、「～のために」などの意味で使うことも出来ます。
I joined the club out of curiosity.
asとsinceの使い方と意味
asとsinceは接続詞として使われます。
as S Vやsince SVとすることで節を作ることができます。
使い方
- 理由が文において重要ではない
- 聞き手、読み手が既知の情報を提示
- as節、since節を作る
- as節、since節は比較的フォーマルな言い方で、as節、since節を使わずにsoで文を繋げるとインフォーマルな感じになる
A B as (since) S VやAs (Since) S V, A B=「SがVするから、AがBする」
As it is snowing now, the train will be late.
Since he is late, we will have to wait for him here.
forの使い方と意味
forは接続詞として使うことができます。
for S Vとすることで節を作ることができます。
使い方
- 新しい情報の提示だが、理由の補足
- ほとんどの場合、forの内容は括弧内に入れることが可能
- for節は文頭に来ない
- for節のみでは成立しない
- この様法ではforの前にコロンやセミコロンを置くことが多い
- 文語的な表現で会話では使われることは少ない
A B, for S V =「SがVするから、AがBする」
I decided to stop working, for I was very hungry.
まとめ
because, as, since, forを中心として理由を表す表現を紹介しました。
冒頭でも述べている様に、表現の細かいことを気にしてどの単語を使うべきだったかなとこんがらがる可能性もありますが、まずは理由を表す表現はこんな種類があるのだなくらいの印象を持ってもらえればと思います。
細かい部分は英文法をしっかりと理解し、英作文をミスなく書けるようになってから覚えていけばいいことです。