シャドーイングという勉強方法を聞いたことがあるでしょうか?
シャドーイングは英語の音声を聞きながらそのすぐ後に聞いた内容を発音することです。
もしかしたら学校によっては授業に取り入れている場合があるかもしれません。
非常に難しいですが、リスニングやスピーキングの勉強として効果的な方法です。
非常に難しいと書いている通り、最初は全く出来ませんし、教材選びも重要になります。
今回のコラムではシャドーイングの方法について説明していきます。
Contents
英語の音を理解
英語を勉強するに当たって英単語の発音は覚えるのが面倒くさいことの一つであると言えるでしょう。
覚えた単語の数が多くなると、単語を見ただけで何となくどのように発音するかは分かるのですが、当然例外もあります。
何が例外かは指摘されたり、その単語の発音を聞かないと分かりません。
そのため、自分が思った発音が正しいのかを確認するという作業が確実に必要になります。
電子辞書、インターネット辞書などで単語を検索すれば、発音は簡単に聞くことが出来ます。
リンキング(リエゾン)を理解
英語が話される時に、2つ以上の単語の音が繋がって聞こえることがあります。
自分が英語を話す時には、使っても使わなくてもどっちでも良いのです。しかし、相手も同じような状況ですので使うかも知れません。
そのため、リンキング(リエゾン)を理解を理解してないと話された英語を理解することができません。
恐らく皆さんも聞いたことがある例を以下にあげます。
Thank you センキュー
Good afternoon グッダフタヌーン
Call you コーリュー
発音をカタカナで書こうとすると耳で聞いた音と齟齬があるでしょうが、大体こんな感じになります。
これらに関しては、リスニングの音声を聞いていく内に、一つ一つ覚えていくことになります。
シャドーイングの方法
シャドーイングをするにあたって重要なのは、2つです。
・英語音声がある
・スクリプト(原稿)がある
レベルの高い人であれば英語音声だけでも問題無いのですが、最初からスクリプト(原稿)無しでシャドーイングをしようとしても聞き取れず何も言うことが出来ません。
そのため、スクリプト(原稿)がある音声を教材として選ぶ必要があります。
1. スクリプト(原稿)を音読
分からない単語や文法があれば調べてください。
それらを理解したら、再度音読となります。
2. スクリプト(原稿)を見ながら、音声を聞き、シャドーイング
恐らく自分の発音の仕方と音声での発音の仕方の違いがあると思います。
また、音声のスピードが速くてついていくことが出来ないかもしれません。
スピードに関しては慣れるしかないのですが、発音の違いに関してはメモをして、同じように発音をする様にしましょう。
最初の内は、全然口が回らずにろくにシャドーイングが出来ないと思いますが、それでも回数をこなすうちに、段々と形になってきます。
英語の文章を読むので精一杯な状況で、耳で音を聞き、口で発音するということをするわけですから、非常に難しいと思います。
ここで諦めないで、根気強く続けてください。
3. スクリプト(原稿)を見ずに、音声を聞き、シャドーイング
2の段階で、スクリプト(原稿)の読み方、速度などを理解できたはずです。
ここからは、音声だけを聞いて、シャドーイングとなります。
何度シャドーイングをしようとしても、音についていけない、読み方を忘れるということがあると思います。
その場合、一度2に戻り、再度3に進むというサイクルを繰り返すことになります。
繰り返しになりますが、最初の出来ない時期はあまりにも出来な過ぎて本当に効果があるのか疑わしくなります。ですが、続けていく内に、理解が進み、聞き取れるようになりますし、口も回るようになります。
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上記の記事なども参考にしてみてください。
教材として選ぶ基準は、英語音声があること、スクリプト(原稿)があることの2つだけです。気になる英語音声があれば聞いてみて、レベルが高いとか低いと判断したら、別のものに取り組めば良いだけです。
または、市販の受験用の教材でもシャドーイングを勉強することは出来ます。最近は音声CDやDLリンクがついている教材も多くあります。勿論、それらを使って勉強することも可能です。
まとめ
リスニング強化の勉強方法として、シャドーイングを紹介しました。読んで理解するだけじゃなくて、聞いて理解、それを話すという手順を踏むわけですから、難易度はかなり高いです。
そのため、面倒くさくなってやめてしまいがちですが、教材をレベルが低いものや音楽とすることでなるべく興味を継続して勉強できるようになると思います。
分からないものを分かるようにしていく、出来ないことを出来るようにしていくという作業は、かなり大変です。そのため、なるべく楽しい、楽な方法を紹介できればと思っています。