物理を受ける理系の皆さん、苦手分野ってありますか?
苦手分野がない人はかなり少なく、ほとんどの人が1つはあるのではないでしょうか。
私も高校時代は、電気分野が苦手でした。
今回は、そんな物理の苦手分野を、どうやって改善していくかについて書いてみたいと思います。
Contents
苦手になってしまっている理由3つ
公式が多すぎて、すべて暗記することができていない
物理の公式の数は、数学のそれと比較しても、とても多いです。
また、公式も似たような形のものが多く、混乱しがちなのも、物理の公式の特徴といえるでしょう。
そういった理由から、公式を覚えきれていない人が多く、問題が解けないという人がいます。
物理現象に対してイメージができていない
これは公式を覚えることができないことにもつながるのですが、物理現象と公式がイメージでつながっていない人は、物理のその分野が苦手になってしまいます。
物理の問題では、ある物理現象からどの式を使うのか自分で判断し、問題を解いていきます。
どの式を使うのかを判断するためには、イメージで、物理現象と指揮を結び付けなければならないのです。
そもそも演習量が少ない
これはどの科目でも同じことですが、演習量がそもそも足りていない人は、ある特定の分野が苦手になってしまうでしょう。公式を覚えて、イメージができていても、問題のパターンは様々あるので、すこしパターンを工夫されてしまうと、対応できなくなってします。
苦手な理由3つの改善方法
公式が多すぎて、すべて暗記することができていない
簡単な工夫をして覚えるようにしましょう。
物理の公式はたくさんありますが、実はそれぞれ全く独立してある公式は少なく、ある基本的な公式を覚えていたら、式変形することで、導き出せるものが多いです。
つまり、公式を覚える際は丸暗記するのではなく、基本的な式を覚えた後は、それらを使って他の難しめの式を導出してみることで、忘れることを防止できます。
物理現象に対してイメージができていない
イメージを作るための方法としては、2つあります。
1つは、先生が授業で例えてくれたイメージを覚えること、もう1つは、イメージを使って分かりやすく例えてくれる参考書を購入してみることです。
物理の先生も、ただ教科書にあることをそのまま伝えているだけでは、生徒が分からなくなることを知っています。なので、いろいろな例えを使って教えてくれることが多いので、ぜひそれを自分でもイメージしてみて、覚えてみましょう。
有名なたとえとしては、電流・電圧・抵抗があります。
道路があり、そこを走る車が電流で、電圧は高低差です。車が上下に上がったり、降りたりする道を走っているのをイメージしてみてください。道路の端と端は最終的につながり、円環の形になっています。
このイメージを使えば、なぜ並列に設置された抵抗にかかる電圧は等しくなるのかが簡単にわかります。
道のある部分が二股に別れており、車はそれぞれの道を走ります。抵抗が大きいことは、でこぼこ道をイメージしてください。でこぼこ道を車はあまり走りたくないので、よりでこぼこの少ない道(抵抗値が少ない抵抗)の方を走ります。
したがって、抵抗値の小さいほうに電流が多く流れていきます。でも、最終的に道は1つの点で交わるので、でこぼこでもスムーズな道でも、高低差は同じです(電圧値が同じ)。
だから、並列回路の場合は、電流値が異なりますが、電圧は同じになるのです。このように、物理現象はほかのイメージで考えられるので、覚えていくのも有効です。
そもそも演習量が少ない
なるべく、たくさんの問題に触れましょう。物理の問題パターンはそこまで多くないので、演習を多くやればやるほど、どの解法や公式を使えばいいのかわかってきます。
ではがむしゃらに難しい問題をたくさん解けばいいのかというと、それはあまりお勧めできません。
まずは、教科書レベルの苦手分野の問題を一通り終わらせるのがよいと思います。
教科書には巻末問題などがあると思うので、まず一周、苦手分野の問題を終わらせてみましょう。
教科書ではなく、皆さんが学校から配られている問題集があれば、それでも大丈夫です。
まず、難しい問題に挑戦して、悩んで時間を浪費してしまうのを避けたいので、基本的な問題から取り組みましょう。
それらを完璧にしたら、次に重要問題集などのより実践的な問題集に取り組みましょう。
ここで重要なのは、すべてやるのではなく、自分の苦手な分野をやることです。
できる問題をやってもしょうがないので、まず苦手分野の問題を終わらせましょう。
まとめ
物理は様々な分野があり、それぞれの雰囲気もガラッと違います。力学が得意でも、電磁気は苦手、など得意不得意の分野が分かれやすいです。ぜひ、苦手な分野をそのままにせず、この記事を参考に、得意にしていってください。