英文法や英単語を勉強しているのに、なかなか英文読解で点数を取ることが出来ない。そんな人もいるのではないでしょうか。
勉強をしているけど、点数が取れないという場合、実力は伸びているけど点数獲得までにはまだ足りないという場合と間違った努力をしている場合があります。
今回は間違った努力をしないように正しい努力の仕方を紹介していきたいと思います。
英単語・英文法は必須
英文読解をするために、英単語・英文法は必須です。
文脈的な判断や推測で知識の無さを補うことは出来ますが、正確な単語と文法の知識には劣ります。また、それらの知識があることでその様な推測はより強力なものとなります。
「1ヶ月で英単語2000個をマスターする方法」を参照して、短期間で英文を読むために必要な英単語を覚えてください。
それと同じように、「英文法・語法攻略の鉄板参考書「ネクステージ」の使い方を徹底解説!」を参照して、短期間で英文法を覚えてください。
学校での授業のペースに慣れていると、上記の記事の様なペースで勉強するのは非常に早いとか雑だとか感じるかもしれません。それは教師が口頭で説明する内容を聞いたり、板書したりするという手間があるから遅いのです。
上記の方法はそういう手間がありません。また、忘れることを前提にして繰り返す方法を採用しています。そのため、非常に早いサイクルで勉強することになります。
教科書で勉強
ここからは精読の勉強となります。「教科書で勉強」としていますが、一度読んだことのある文、和訳がついている文で、少し簡単なものが最適です。
これらの条件がある理由は、全く読んだことが無い文を精読しようとすると時間がかかり過ぎて勉強効率が悪いからです。
そのため、一度勉強し、和訳があり、少し簡単な教材を使い、ほとんどの英文を理解出来ている状況で、更に細かく文章を読んでいき、理解することがここでの精読の勉強です。
精読の方法
注意深く音読
特に新しく教材を用意する必要はありません。教科書を引っ張りだしてきて、単語、文法、構文、イディオムなどを正確に理解しているかを確認しながら読みます。
読む際には音読をしたり、音源データを聞きながら音読や黙読するのもより効果的な勉強になります。
読み進めていくと、忘れた単語、不確かな文法個所がいくつかは出てくるはずです。その場合、必ず辞書や文法書で確認してください。
ノートに和訳で確認
単に読んで理解しているかどうかだけでは、ピンポイントな知識の確認にしかなりません。しっかりと理解しているかどうかを確認するためには、ノートに和訳をしてください。
あまりにも簡単すぎて訳す必要が無い部分は訳さなくても問題ありませんが、少しでも引っ掛かる部分は単語・文法の確認は勿論のこと、和訳をすることで何が理解出来ていないのか明確になります。
英語としては理解しているけど、日本語の表現でミスをする場合、厳密には英語のミスではないともいうことが出来ます。
ですが、大学受験で和訳問題が出される以上、ある程度正確な日本語で和訳することも求められています。その際に、自分は英語として理解しているから問題ないという理由は受け付けられません。
また、「英語を英語として理解」する。ということも言われていますが、まだそのレベルではないので無理にその様な勉強をする必要はありません。
精読をしていく中で、結果として「英語を英語として理解」できる文が増えていくことは勿論あります。しかし、多くの大学受験では英語を和訳したり、和文を英語にしたりと、「英語を英語として理解」していれば解くことが出来る問題ばかりではありません。
そのため、ノートに和訳をして英語の理解度を日本語を通して確認する必要があります。
問題集を解く
教科書や一度解いた簡単めな問題集を通して、精読できるようになったら、問題集で演習となります。
ここで扱う問題集は教科書レベルよりも上で、センター試験レベル程度ある必要があります。上でも言いましたが、あまりにレベルが高いと分からないことだらけで勉強にならないからです。
長文読解の問題集の構成に従って問題を解いていくことになります。
その際に、和文がついていても、全部ノートに和訳する必要はありません。基礎の基礎固めの段階で知識が正しいかを確認するのは重要ですが、ここからも同じ方法をすると非常に効率が悪いです。
但し、分からない部分が多い文、いまいち理解出来ない文、設問となっている文は和訳するだけの価値があります。
まとめ
英単語・英文法の勉強から始まり、既習の内容を精読して、次に問題演習に移行する。正直特別な内容ではなく、地味にステップを踏んでいく必要があります。
しかし、読めている人は大抵この様なステップを踏んでいます。この様な練習をしていく中で自分なりの読み方、読む時に注意点を身に着けていくことになります。
以下、英文読解に関する参考となる記事です。