英語の試験を受けていて時間が足りなくなるという人も多いのではないでしょうか。大学受験英語ではセンター試験が、2020年からセンター試験に代わって提供される「大学入試英語成績提供システム」で用いられるTOEICなどはかなり分量の多い試験だと言われています。高得点を取るためには時間内に余裕を持って解きおわり、更に余裕があれば見直しもしたいところ。
英語の試験で時間を取ってしまいがちなのが長文読解の問題です。長文読解の速度をあげることができれば、問題を解くのにかかる時間をぐっと短縮することができるのです。
そこで今回は、英語の読解速度を速くする方法をお教えします。
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英語の読解速度はコツを掴めば誰でも速くなる!
英語の長文読解は苦手意識を持っている人も多いですが、コツさえ掴んでしまえば誰でも速く読むことができますし、難しいものではありません。
抑えておいて欲しいコツはたったの3つ。始めは難しいかもしれませんが、意識しながら何題か読んでいけばすぐに慣れます。ぜひ実践してみてください。
これさえ抑えれば速度UP!簡単なコツ3つ
①頭の中で音読するのをやめる
英語で長文を読む速度が遅い人にありがちなのが、文章を目で追いながら頭の中で文章を音読してしまうパターンです。
小学生の頃、国語の授業で音読をする際、他の人が音読するのが待ちきれず先のページを勝手に読み進めた経験がある人も多いのではないでしょうか。音読をするとどうしても速度が落ちてしまうのです。
日本語のネイティブスピーカーであれば、日本語を読む時にわざわざ頭の中で音読する必要はありません。英語を読むときも「音読クセ」を治せば、日本語と同じような速度で読めるはずです。
とは言っても、人間、「しないようにする」というのはなかなか難しいものです。音読しないようにしようと思えば思う程、どうやってやればいいのかわからなくなってしまうものです。
私の場合は、頭の中で音読する際にほんの少し唇が動くクセもあったので、ちょっとお行儀が悪いですが、英語の長文を読む際に「口を開いたまま読む」ことを意識しました。1週間程トレーニングすればクセも抜けるので、その後は口を閉じて大丈夫です。
私の場合はこれで上手く行きましたが、意識の仕方は人それぞれです。皆様はぜひ自分に合った方法を探してみてください。
②文章を頭の中で並び替えるクセをつけない
英語の語順は日本語の語順と異なります。例えば以下のような英文の場合、
I am happy because it is my birthday today.
語順をそのままに日本語に訳すと
「私は幸せ なぜなら 私の誕生日 今日」
となり、非常に不自然です。
しかし、この語順を逐一並び替えていてはいつまでたっても読解速度は上がりません。日本語の語順は無視して、英語の語順のまま文章を理解するようにしましょう。
受験生を見ていると、簡単な文型の時は英語の語順のまま把握できていても、関係代名詞が出てくると途端に並び替えたくなってしまう人が多いです。単なる経験値不足なので、練習すればすぐに読めるようになりますよ!
③設問は先に読んでおく
受験テクニックとしてよく語られる方法ですが、非常に有効な方法です。受験で出題される英文は文章構造が単純で明快な物ばかりです。従って、設問を先に読んでから本文を読めば、1回で解けてしまう問題ばかりです。
設問を読むのを後回しにすると、本文→設問と読んだ後にまた本文に戻らなくてはならなくなってしまう確立が高くなります。
設問は概ね問1から文章の流れに沿って設定されています。順番が前後することは殆どありません。従って、本文を読むすすめる中で設問の該当箇所に行き当たったタイミングで順番に解いて行くのが一番速いです。
しかし、人によっては文章を読んでいる途中で設問を解くと気が散るという人もいます。これに関しては人それぞれなので無理をする必要は無いと思いますが、本文に設問該当箇所が出て来た時にえんぴつで印だけでも付けておけるとスムーズに解答することができます。
ちょっと待って!そのテクニック、本当に大丈夫??
巷に溢れる受験テクニック。その殆どは役に立つアドバイスですが、中にはトンデモテクニックも混じっているので注意が必要です。長文読解の速読について、私が聞いたことがある「ビミョー」なテクニックをお伝えします。
あまりおすすめできないテクニック①飛ばし読み
「大事なことはTherefore(この単語は言う人によって変わる)の後に書いてある、だからThereforeの後以外は全部飛ばせ!!」
といった類いのテクニックです。もちろん、Thereforeの後に重要な内容が来ることは多いですが、かと言ってそこだけ読めばいいわけがありません。
現代文だと「飛ばし読みしろ」などというトンデモテクニックを提唱する人はあまりいないのですが、英語だとなぜかまかり通ってしまうのが不思議です。
しっかり実力を付ければ絶対に時間内に解き終わるような問題しか出ません。きちんと全部読むことをおススメします。
あまりおすすめできないテクニック②いちいち印を付けながら読む
よく、下線やら波線やらマルやらバツやらをぎっしりと本文に書き込んでいる人がいますが、あまりおすすめできません。
まず、単純に線を引いたり印を付けるのに時間がかかってしまうからです。なるべく早く読みたい状況なのに幾種類もマークを使い分けるのはかなり時間ロスです。
また、大学受験では、数種類のマークを使いこなして読まないと理解できない程の難解な英文が出題されることはありません。せいぜい英語圏の小学校中学年〜高学年、良くて中学生程度のレベルの文章です。
TOEICではビジネス用語なども出題されるので少しは難しくなりますが、内容や構文ロジックは至って単純明快で、英語圏の小学生でも十分に理解できる内容です。
もちろん、何かやんごとない理由があってマークを付けた方が早く読めるのであれば止めませんが、効率的な方法とは言えない気がします。
正しいテクニックで長文読解をスイスイ攻略!
いかがでしたでしょうか。長文読解は難しくありません。やり方を知ってきちんと勉強すれば誰でもスイスイ解くことができます。ぜひ自分に合った方法で勉強してみてください。