ミスをしやすい英語表現:形式主語と強調構文

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英語では、形式主語と強調構文の両方とも間違えやすい表現です。

なぜ間違えやすいかは非常に明確です。

Itで文が始まるのに、Itを「それは」と訳さないからです。

今回は形式主語と強調構文がどんなものか、そして、両者の見分け方について説明していきます。

まとめ

形式主語はおなじみのIt is ~(for A) to…とIt is~that…以外にも種類がある。

形式主語、強調構文の両方でItは「それ」とは訳さない。

形式主語と強調構文の見分け方

①It isとthatの間が形容詞なら形式主語

②It isとthatを消去して文を並び替えて完全文になるなら強調構文

形式主語について

英語は主部・主語が長くなり頭でっかちな文章になることを嫌う傾向があります。その頭でっかちになることを避けるために、とりあえずitを主語にして、文章を作る形となります。ここでとりあえず置いたitを形式主語と言います。

形式主語となる形は5つあります。

1)後続の語句の意味

2)不定詞の意味

3)動名詞の意味

4)that節の意味

5)that節以外の名詞節の意味

1)後続の語句の意味

It’s boring, this movie. (退屈だ、この映画は)

2)不定詞の意味

It is ~(for A) to…「(Aが)…するのは~である」となり、Itは「それ」とは訳さない。

下記2つの文では、Itはto以下の内容を受けています。そのため、Itが何か別の内容の代名詞ではない限り、Itを「それ」とは訳しません。

It is necessary for you to learn English. (あなたは英語を学ぶ必要がある)

It is difficult to win the game. (その試合に勝野は難しい)

3)動名詞の意味

動名詞の意味を表す場合、It isに続く形容詞・名詞に制限がある。

※実際は明確なルールは無いが、感情的意味合いが強い形容詞(nice, wonderfulなど)と名詞(no useなど)が入ることが多い。

It is fun playing with him. (彼と遊ぶのは楽しい)

It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず、後悔先に立たず)

4)that節の意味

It is ~that…「…するのは~である」となる。It is ~(for A) to…に比べて~に入る形容詞が限定される。

that節をとれない形容詞は難易度を示すものが多い。

下記以外の形容詞であれば、It is ~that…とIt is ~(for A) to…で書き換えをすることが出来ることが多い。

dangerous, difficult, hard, tough, easy, safe, impossible, possibleなど

It is clear that you have to submit your homework at once. (宿題をすぐに提出しなければならないことは明白だ)

It was a pity that I could not meet Takagi. (私が高木に会えなかったのは残念だった)

5)that節以外の名詞節の意味

It does not matter who she is. (彼女が誰であるかは関係ない)

It makes no difference to us whether you join the party or not. (あなたがパーティに参加するかどうかは私たちには違いはない)

強調構文について

強調構文はIt is~that…「…するのは~だ」となります。これは外見だけなら、形式主語のitがthat節を意味するものと似ています。

しかし「~」の部分には主語、目的語、補語などを入れます。

Takagi met Fujita in the park three days ago. (高木は藤田に3日前に公園で会った)

この文の各要素を強調構文で表現すると以下の様になります。

It was Takagi that met Fujita in the park three days ago.

It was Fujita that Takagi met in the park three days ago.

※上記2つはthatをwhoとしても可

It was in the park that Takagi met Fujita three days ago.

It was three days ago that Takagi met Fujita in the park.

形式主語と強調構文の見分け方

見分け方には2パターンある。

1)it is とthatの間の語で判別

it is とthatの間の語が形容詞(またはそれに類する語)→形式主語

it is とthatの間の語名詞、代名詞、副詞(句、節)→強調主語

 

上記のルールに照らし合わせると下記の文はIt isとthatの間が形容詞clearなので、形式主語となる。

It is clear that you have to submit your homework at once.

2)It isとthatを消去して残りの語順をもとに戻した時に完全な文になる→強調構文

※強調される語が代名詞の場合、主格と目的格が入れ替わることがある。

It was in the park that Takagi met Fujita three days ago.

↓ It isとthatを消去

In the park Takagi met Fujita three days ago.

In the parkの位置は文頭でも文末でも可。文が完全な文となるので、上記の文は強調構文となる。

It is no wonder that she speaks English.

↓ It isとthatを消去

no wonder she speaks English.

この文を並べ替えても文意が通じないので、形式主語となる。

 

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