言うまでもないことですが、英語という科目は、「日本語ではない別の言語を用いる」という点で他の受験科目とは根本的に違います。英語が苦手な学生は世に沢山いますが、それはある意味当然であるのかもしれません。
しかし、いくら英語が日本語とはかけ離れた構造の言語であるとはいえ、しっかり勉強をすれば高得点が取れるように試験は作られています。「英語がペラペラ話せるようになる」と「英語の試験でいい点数をとる」では話が違いますし、後者の場合前者より楽に達成できることと思います。重要なのは、自分に合わせて「勉強の仕方を工夫」することです。
英語が出来ないと嘆く受験生の皆さん、ただ教科書や問題集に沿っているだけでは上達は遅いですよ!英語の成績を上げるため、英語を手っ取り早く覚えるコツを細かく紹介します。
基礎編
英語の勉強内容は、英文法、英単語・フレーズ、長文読解、英作文、リスニングと大きく5つに分けられます。その中でも文法と単語・フレーズが「基礎」、長文読解と英作文、リスニングが「応用」、などのように分類することが出来ます。
このとき、試験でいい点数を取るために優先すべきは当然基礎になります。応用は基礎をある程度マスターした後に点数の後押しとして勉強しましょう。
文法
まずは英文法の勉強の仕方です。文法は英語の受験問題でも最も減点が多い要素だと考えられます。英語が苦手な受験生の傾向として、難しい文法を習い始めた結果頭がいっぱいになり、三単現などの基礎中の基礎をうっかり忘れてしまうということがあります。
よって文法を学ぶ上で一番大事なのは、今まで習ってきた基本の文法をしっかりと忘れずに身につけることでしょう。これは英語以外の科目にも言えますが、ただ新しい事を習っていくのみの勉強の仕方だと昔習ったことを忘れがちなので、定期的に復習をすることで知識をドンドン積み上げる形で勉強していくのがベストです。
文法を効率的に頭に入れるコツとして、まずノートの最後のページなど、いつでも見れるところに中学生から習ってきた基本の文法を全てまとめていくのが良いでしょう。自力で書き、見やすいまとめ方を考えることでよりきちんと定着すると思われます。
英単語・フレーズ
英単語やフレーズを効率良く覚えるには何よりもまず、自分に一番合った参考書が不可欠です。「英単語ターゲット」や、「duo」など様々な参考書があるので、いくつか買って試しに使ってみると良いでしょう。
英単語と英文法、どちらを優先すべきについてですが、基本はどちらも同じくらい重要なので並行してやるのがいいかもしれません。ただ、自分が知らない英単語が沢山ありすぎてそもそも文の意味が分からない、などと感じた場合、まず英単語の暗記を最優先事項にしましょう。問題に出てくる英単語や熟語の意味が分からなければ文法や語法以前の問題になってしまいます。
過去問や問題集に出てくる程度の英単語ならほぼ完ぺきに覚えている状態が理想なので、それに向けてひたすら暗記に励みましょう。暗記のコツとして五感を使うという方法をよく見かけますが、書く、声に出して読む、付属のCDなどを使って聴く、などを全て行っていたら時間がかかりすぎてどうしても暗記のペースが落ちてしまいます。
自分なりに色々工夫してみて一番早く暗記できる方法を見つける、というのが一番の近道であると考えます。オススメの方法は、赤のハイライトペンと緑の下敷きを用いて、単語を隠して覚える方法です。また、暗記は夜寝る前に行うのが一番効果的であるというように言われています。
応用編
前述しましたが、順番としては基礎→応用なのは間違いないので、基礎編の英単語、熟語や文法をある程度きっちり身につけてから応用編の勉強に進みましょう!
長文読解
長文読解は読むスピードが一番重要なので、英語の速読力を身につけましょう。普段の勉強の時から時間を測っておき、徐々に英文を読むスピードが速くなるように練習しましょう。そもそも英文が理解できないという場合は基礎の英単語や英文法の勉強を重点的にやると良いです。
また、試験の際の長文読解の対策として、現代文の読解の対策とも似ていますが、先に問いを見ておいて問題と該当する箇所を優先的に探すことで、時間を出来るだけ短縮するという方法もあります。勉強する際に過去問などを用いてこのような技の練習もすると良いです。
英作文
英作文は文法、英単語など1から自分で全て考える、という高度な英語力が求められるので、受験問題ではそこまで難解な問題は出題されないというのがほとんどです。英作文で注意するべきことは、何よりも間違えた文法を使わない、ということです。
多少語彙力に欠けていたとしても文法が合っていれば得点がもらえるケースが多いです。作文を書くスピードを速くするためには、何度も過去問などで繰り返し練習をして、ある程度「よく使う単語やフレーズ」を頭に入れるというのが便利です。書き始めや書き終わりの言い回しなど、自分の中で固定された英文を書くことで時間を節約できる場面が出てくるはずです。
リスニング
リスニングは読み書きと違い、リアルタイムで耳で英語を聞き取り処理する能力がなければいけません。リスニングに関しては、ひたすらCDなどで練習をし英語を聞き取ることに慣れるほかありません。英作文とも似ていますが、良く出てくる英単語やフレーズも存在するので、反復して聞いているうちにそれらを頭に入れ、英会話を聞き取る助けにしましょう。
まとめ
英語は確かに多くの学生にとって難しく、面倒な科目かもしれませんが、英語の試験対策というのを意識して、効率の良い勉強法でしっかり時間と労力をかけて勉強すれば必ず英語の試験で高得点を取れるはずです!英語に限らず他の科目でも、とにかく早く暗記できるように工夫する、などの努力が大切です。英語もしっかりと対策を取れば逆に点数を稼げる科目にも成り得ます。頑張りましょう!