大学受験関連のウェブサイトを見ていると、Q&Aサイトや塾の質問コーナーにたくさんの質問が投稿されています。
質問すること自体は良いことです。
わからないことをわかるようにする作業は、大変貴重です。
しかし、なんでもかんでものべつまくなしに悩みを質問していては、勉強効率も落ちますし「自分で考える」という本来の学習の姿からは遠いものになってしまいます。
そこでここでは、質問病から抜け出して自分の頭で考えるためのポイントを紹介して行きます。
①質問するときには答えを用意する
質問するときに大切なのは、自分なりの答えを用意しておくことです。
数学など、理系科目に多い傾向ですが「さっぱりわかりません」という質問には、答える側も答えづらいのです。
そして止むを得ず1から10まで説明します。
その結果、なんとなくわかった気がしても後でまた解けなくなる、という事態に陥ります。
事前に自分なりの答えを用意していれば、答える人間もどのポイントを間違えていたり、勘違いしたりしているのかわかるため、ピンポイントで教えてくれます。
そうすれば説明時間も短縮され、みなさんにとってもメリットが大きいのです。
②答えのない質問はせず、自分で決める
「浪人した方が良いですか?」
「志望校はここで良いですか?」
などといった、自分の人生に関わる質問をする受験生は意外に多いです。
確かに大切なことですが、少し考えてみれば答えなんて存在しません。
言葉は悪いですが「人それぞれ」です。
そういう質問をしても、答える人間によって答えは変わるし、答える人間がみなさんの人生の責任を取ってくれるわけではありません。
そういう質問をしたいときは「浪人しようと思っているが、背中を押して欲しい」とか「浪人するときの注意点はどんなことか?」というような、自分なりのスタンスを決めた上での質問をすべきです。
これも①に通じるものがありますね。
③自分の勉強や方針を振り返る
受験勉強も普通の勉強も、何かを学んでいることは同じです。
学んでいるということは、1つ1つ理解を積み重ねたり、覚えたりするということです。
しかし、質問をしないと勉強にならないということは、自分の勉強がおかしなことになっているはずです。
問題を解いているのに解説が与えられていないとか、明らかに実力を超えたものばかりやっているとか、1時間かかるものを15分でやろうとしているとか、可能性はいくらでもあります。
ですから、質問をしないと堪らない!という受験生は、まず自分勉強を振り返りましょう。
きっと非効率なことをしていたり、おかしな勉強をしているはずです。
おおよそのイメージですが、週に1〜2個程度ならまだしも、毎日質問しないとどうにもならない、というのは良くない状況でしょう。
まとめ
質問することは大切ですが、何事もやりすぎてはいけません。
成績が伸びるのは質問をしているときでも、質問の答えを聞いているときでもありません。
自分で演習し、理解したものがみなさんの得点になります。
みなさんがうまく質問を活用して大学受験を乗り切ることを祈っています!
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